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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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実戦訓練2

前回の投稿がラブコメになってしまったようだ。

「ねえ、エリック君…英雄の方達はどうやって…あそこまで強くなれたのかな…」


アメリアから急に質問を投げられた


「そうだな、考えた事もなかったな…」


俺は空を眺めながら、英雄と謳われる仲間の事を思い浮かべた


(あいつら全員『努力』という二文字が印象的だな…だからと言って、才能がまったく無い訳ではない。逆に才能があるからこそ努力した分だけ結果が付いてくる…つまりは、選ばれし人間ってことだ…)


俺はアメリアに答えても良かったが、俺が英雄の一人だと疑われている以上…


うかつな発言は避けた方がいいだろう。


などと思いシラを切ることにした。


「わからないな…」


「そう、だよね。ごめんね?急に変な事を聞いて」


「いや、気にしてないから大丈夫だ…それより、そろそろ戻るか」


俺はそう切り出し、立ち上がった。


「うん…私もスッキリしたよ。ありがとう…エリック君」


感謝の言葉を発した後アメリアは俺の方を向きニッコリと笑いかけてきた。


クラスの中でもトップでかわいいアメリアがニッコリと笑いかけたため非常に美しかった。













俺とアメリアは屋上を後にし、廊下を二人で歩いていた時…

前方から校長先生が後ろでウデを組み教室の中を見ながらこちらに近づいてきていた。


校長先生は未だに俺たちの存在に気が付いてはいなかった


「こんにちは、校長先生」


校長先生は俺達に気が付かずに通り過ぎてしまうのではないかと思い、


俺から声を掛けることにした。


「エ、エリック君!どうしたのかね?…」


俺は挨拶をしただけなのだが、校長先生はかなり驚いたようだった。


「これから、半年間校長先生のお部屋を掃除する事になりました」


俺の話を聞いていた校長先生は自分の耳を疑っていた


「今なんと?…」


「半年間よろしくお願いします」


俺は頭を下げた。


校長先生は俺の行動でやっと理解したようだった


「エリック君!頭を上げて!むやみに頭を下げるものではないですよ!」


校長先生は異常に過敏に反応をしていた


(校長先生…ここには俺だけではない…アメリアもいる…そんな過敏に反応したら…ダメ…だろ…)


校長先生は時と場所を選べないのか…


などと思い校長先生への好感度が少し下がった。


「それでは、俺達はこれで、今後とも…よしなに」


俺はそれだけを言い残し歩きだした。


だが、歩き出してすぐ…


隣のアメリアが急に興奮したように声を出した


「すごい…!エリック君…!あんな校長先生見たことないよ…!」


(やっぱりか…)


俺は予想していた通り最悪な状態になってしまった。


「エリック君…校長先生とどういう関係なの…?ただの関係で、校長先生があんな反応をするわけないよね…それに、ミーナ様ともお知り合いで…エリック君は…何者なの?」


(すべてあの校長のせいだな…)


「ただの、高等部1年だ…アメリアが望む、実は…すごい人、なんてことは絶対にないぞ…」


俺はそう言いながら足早に教室へ向かい、支度を整え無言のままアメリアを家まで送っていった。 















「1ヵ月間君たちは剣の練習をしてきた。だがその剣の腕は本来、魔物を倒すために使われるための物だ。そのため…1週間後!初めての実戦訓練をすることになった!」


次の日の朝…


先生が1週間後の予定を話してくれた。


「せんせー実戦訓練ってなんですか?何をやるんですか?」


一人の女子生徒がたずねた。


「それはだな、レバノン大森林に行き魔物と実際に戦ってもらう。


だが、安心しろ…奥までは行かない。


つまり、下級の魔物しかでてこない…


だが、油断はするなよ…下級だからと言ってあなどっていると…命を落とすぞ…だから、決して手を抜くなよ!」


先生が言い終えた瞬間、教室内が騒がしくなっていった


「本物の魔物と戦うのか!たのしみだなー!」


「俺の本気を見せる時がようやくきたようだな!」


「何言ってるんだお前は…」


(入学してから約1ヵ月…ようやく…魔物退治…か…)

実戦訓練!

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