入学
危ない!
俺は内密に英雄…
ミーナ・アデラントとダン・ガモフの2人と剣士育成高等学校の校長室を訪れていた。
「ささ!お座り下さい!ミーナ様ガモフ様それに…まだ、お名前を伺ってませんでしたね。英雄のお二人と一緒に居るということは相当な見込みがあると言うことですね?未来の英雄候補を見れて…ワタクシ…感激です…」
嘘泣きのような本当に泣いているのかは、
分からなかったが校長先生は目に手を当てていた。
「俺はニコラス・エリック」
校長先生は考える素振りを見せたがすぐに口を開いた
「やはり、聞いた事のない名前ですね…」
「そうじゃな、そうでなくては困る」
年相応の声でガモフが自信満々に語った。
当然校長先生はなんの事か分かるはずもなく。
「なんの…ことですか?…」
頭の上にはてなマークを乗せていた。
「なぁに、こっちの話じゃ、それより今…お主は未来の英雄候補と申したのか?」
校長先生は訳が分からないと言ったような顔をした
「はい…そう申しましたけど…何か問題でもありますか?…」
校長先生の質問はごく当たり前の流れだろう。
だが、
「ほっほっほ、問題があるかって?おおありじゃよ」
校長先生はガモフの言葉でより1層何を言っているのか分からなくなったようだった
「どう言うことですか?…その、問題とは…まさか、才能が全くないお子さんが生まれてしまった…その子がエリック君…だったのですか?」
「その可能性はあるかもしれないですな。私が子供を産んでも才能があるとは限らないものですな。その場合子供には申し訳ない…才能がある子に産んでやれなくてすまないの…としか言えないのう。じゃが、エリックはワシの子供ではないのじゃよ。それに、ミーナの子供でもないぞ?」
「まさか!ガモフ様の子供が才能がないなんて事は有り得ません!ですが。お二人のお子さんではないとなると…どちらのお子さんですか?お二人がお連れになった子供ですから怪しい人だと疑っている訳では無いのですが…」
恐る恐る校長先生が訪ねてきた
「怪しい人間では決してないわい。安心せい、ワシが保証してやるわい!じゃが、先程の話なのじゃが…エリックの親はワシらも知らんなんだ…」
校長先生は少し驚いた様子を見せた。
明らかに俺の親の事をガモフとミーナがしらなかった事に対して驚いていたようだった。
「この子の親を知らないのですか!?本当に大丈夫なのですか?私は少しこの子に騙されているような気がしてならないのです。」
この会話が始まってからずっと黙っていたミーナが急に口を開いた
「エリックを!バカにするな!無礼者!こんなにも苦しい思いをしてきたお方を…事もあろうに!愚ろうするか!」
ミーナが急に激怒したため俺は止めに入ることにした
「ミーナ。俺は気にしていない。だからお前も気にするな…」
校長先生は俺の言葉を聞いて態度が激変した
「エリック殿?…と申したか?いくらミーナ様とお知り合いでも…1年前魔王が復活されて、その魔王を討伐された英雄のお一人に対して!様を付けないというのは!何事ですか!」
その言葉は一般人ならば当然の反応だ…だが…「あなたは何をおっしゃっているのかしら?エリックは英雄の一人ですわよ?」
ミーナがそれを許すはずもない。
そして、英雄の一人と聞いた校長先生は聞き間違えかと思ったのか聞き直してきた
「ミーナ様…今なんとおっしゃったのですか?…」
「ですから、エリックは英雄の一人ですわよあなたごときが口答えしていいはずがないですわよ」
「ミーナ…その話は後でワシがしようと思っておったのに…先にしよって…まったく…」
「しょうがないですわよ!だって!エリックを馬鹿にされたのよ!?」
「お主はほんとにエリックの事を気に入っているようじゃな…」
ミーナとガモフの会話をよそに校長先生は硬直してしまっていた
「ありえない…冗談ですよね?ミーナ様…」
「冗談であるはずがないでしょ?聞いたことないの?英雄最強は未成年だって話」
「その話ならご存知でしたが…実話だったのですか?てっきり噂かと…100歩譲ってそうだとしても少し疑問点があります…確かその話では、英雄最強は魔法使いだったきがしたのですけど…」
投稿間に合ってよかった