剣術大会9
すみません!新しい章に入れると思ったのですが!まだまだ、この章が続いてしまいました!
大変申し訳ないです。
上位メンバーによる準決勝戦…
カルロス・アドルフ対トーマス・ローガン、
アメリア対ジェイムズ・オリバーの1対1の試合になった。
だが、アメリア以外は全員剣を習っていた経験者だった…
「上位メンバーによる準決勝戦を開始します!まずは!カルロス選手対ローガン選手の対決です!」
司会と思わしき人が大声で観客に聞こえるように叫んでいた。
(カルロスはここまで上がって来るとはわかっていたが、相手も相手でここまで勝ち上がってきたのだから、簡単には勝たせてはくれないだろうな…)
俺はカルロスの事を心配して、
自分らしくないなと自分で自分の事を鼻で笑ってしまった。
「それでは!はじめ!」
審判の声でカルロスとローガンの二人は同時に距離を詰め、両者の剣が交じり合った。
そこから数分、両者は一歩も引かない戦いを見せていたが…
(カルロスの勝ちだな…)
俺はローガンを見てカルロスの勝ちを確信した。
他の観客は未だに気がついていないだろうが、本人が一番わかっているかもしれない。
ローガンはカルロスと比べて…体力が明らかに…少ない事に。
実力はほぼ互角…ならば長期戦になることは目に見えている…
だが、ローガンはカルロスと比べて体力が少ないため…ローガンに勝ち目はもうなくなってしまった。
(カルロスは毎日欠かさずに運動をして基礎体力を上げているようだな…そんなコマメな奴だったとはな…自分の事しか考えられないただのクズだとおもったが…少しあいつの人間性を改めないとな…)
俺はカルロスに関心していた時、
試合終了の合図が出てた
「そこまで!勝者!カルロス選手!」
「「キャーー!!」」
審判が勝利宣言した瞬間、女子生徒達がカルロスに黄色い声援を送った。
その声に答えるかのようにカルロスは観客席に向かって手を振りながら舞台から姿を消した。
そして、次の対戦組みが舞台に姿を現した。
「続きまして!次の対戦組は!ジェイムズ選手と!アメリア選手の対決です!」
(ついに来たか…正直カルロスは十中八九勝つとは思っていたが…アメリアの方は…わからないな…)
分からないことはいくら考えてもわからないと割り切り、俺は試合に集中した
「それでは!はじめ!」
その声と同じくしてジェイムズが踏み込みアメリアとの距離を瞬時に縮めた。
アメリアは相手のスピードに追い付いて行けていないのか、1テンポ遅れて剣を構えているように俺には見えた。
そこからジェイムズも行けると思ったのか大胆に防御を捨てアメリアに連続攻撃を仕掛けてきた。
俺が見たものは正しかったかのようにアメリアは相手の猛攻を毎回微妙だが遅れながら受けていた。
そして、相手の猛攻を受けきれなくなりアメリアが少しずつ下がっていくのが見て取れた。
(やばいな…あそこまで押されると、打つ手がなくなってくるな…)
俺は内心アメリアにはもう勝ち目はないと思っていた。
だが、アメリアが底力を見せ始めた。
ジェイムズのスピードに追い付いて行けていなかったアメリアだったが、ここにきて…
そのスピードに慣れてきたのかジェイムズの攻撃を完全にガードすることに成功していた。
そこからアメリアが波に乗ったようにジャイムズを逆におしていった。
そして…試合が終わった…
「そこまで!勝者!…」
俺は目をつむってしまった…
「ジェイムズ選手!」
「「うおおおおおお!!」」
観客席から図太い歓声が闘技場に響き渡った。
アメリアは最後…責め過ぎ…相手に隙を与えてしまった、その隙をつかれ…アメリアの剣は宙を舞ってしまい…
試合続行不可能とみなされ負けてしまった。
(今の試合で一段とアメリアは強くなった…だが、相手はその上を行った…ただそれだけの理由でしかない…アメリアは惜しかった。あと少しだったな…)
俺が一人で考えていると決勝戦の放送がながれてきた
『続いての決勝戦は、30分の休憩をはさんでから開始いたします』
その放送を聞いていた生徒達はトイレにいくなり友達に会いに行くなりしていた。
そして30分が経過し、試合開始の合図をみんなが待ち望んでいた
「それでは!決勝戦!カルロス選手対ジェイムズ選手!はじめ!」
その試合は皆が思っていた以上にすぐに決着がついてしまった…
「勝者!カルロス選手!」
格の差があり過ぎたようなそんな面白くもない試合がおわり、カルロスが優勝者となった…
読んでいただきありがとうございます!
次回は新しい章が始まる予定です!
これからも!よろしくお願いします!