表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
20/78

剣術大会

新しい章のはじまりはじまり〜!

ジョセフは、エイミーの言葉で俺の所に来るのを諦めた後普通に講座が再開された。


そして、みんな英雄に会えた興奮が収まらぬまま講座が終了してしまった。


「今日はありがとうな、かわいい子がいっぱい居て目の保養になるぜ!また、呼んでくれよな」


先生は苦笑い交じりの顔を見せた


「はあ…それはよかったです、また機会があれば喜んでお呼びいたします」


「頼むぜ?それじゃ、俺たちは校長先生に用があるからお先に失礼するぜ」


そう言うとジョセフは手を振り…主に女子生徒に向かって手を振った。


エイミーも手を振りながらジョセフと校舎に戻っていった。


「見た?今の!ジョセフ様が私に手を振ってくれたよ!?」


「違うわよ!今のは私に振ったのよ!」


「フフフ、あなた達はバカね…あれは私へ手を振ったのよ?あなた達は何を勘違いをしているのかしら?身の程をわきまえたら?」


などと女子生徒達がもめ始めた時、先生が手を鳴らした


「お前らそこまでにしろよ~教室にもどるぞ、それと手を振られたのは俺だからなフハハハ」


「ちょ!先生~!」


「先生、それはないですよ~」


(一番浮かれてたのは…やっぱ先生だったな…)


俺達は騒がしいまま教室に戻っていった。









「よ~し皆いるな?」


教室に着き

先生は生徒が全員いるかどうか確認した


「うし!終わるか!」


先生の一言を聞いていた男子生徒が声を上げた


「え!まじすか?もうおわりですか?帰っていいんですか?」


「あぁ、そうだ今日はこれで終わりだ」


「やっほ~!」


男子生徒が嬉しそうに大はしゃぎした。


すると先生は何かを思い出したよう顔をした


「そうだった、伝え忘れていたことが一個ある。

1カ月後にこの学校で優勝者を決める剣術大会がある!全員参加だ、優勝者には学費免除に食堂無料と言う破格な景品がある。

みんな頑張れよ!これは、半年ごとに大会が開催され、毎回優勝者が更新されていく仕組みだ。

一回優勝したからと言って油断するなよ?すぐに抜かされるぞ?それでだ…

こんな、うまい話には裏があるものだ。

最下位の人は…毎日校長室の部屋を掃除しなければならいのだ。

剣術がダメなら学校で偉い人に恩を売って卒業できるようにすると言う考えだ。裏と言うほどのモノではないな…」


先生の話を聞いていた生徒たちはうれしいような嫌なような感覚に見舞われていた


「そりゃ、負けたくないけど…」


「私も、負けたくはない!」


「優勝なんて、できっこないわ…」


生徒達の情けない声を聞いていた先生は落胆したようだった


「お前たち…そんなんじゃ、実る者も実らないぞ?何もしない者には奇跡はこない。つまり、努力しろと言うことだ」


(今の話は少し関心をもてるな…何もしない者には奇跡はこない…か)


先生の言葉に関心していると不意に俺は自分の机の中に手紙が入っているのに気が付いた。


(なんだ、これ。)


俺は何かわからないその手紙を手にした。


その手紙の表には大きく


『エリック君へ♡』


と、書かれていた。


(間違えて入れたわけじゃなさそうだな)


俺は、俺の名前が書かれた手紙を開けて中身を見た


『エリック君へ 放課後…学校の屋上でまってます。あなたの事が好きな私より』


(これは、大胆な…手紙に好きって書くなんてな…今度は罰ゲームで俺に告るみたいな感じか。はたまた、本当の告白か…行ってみないとわからないな…)


俺は放課後に屋上へ行くと心に決めその手紙を折りたたみポケットにしまった。




「他に質問があるやつはいないな?」


(この手紙のせいで、先生の話を全く聞いていなかった…)


「よし、じゃあ今度こそ終わりだ。みんな気おつけて帰れよ」


先生がその言葉を発してから続々と生徒たちが教室を出て行った。


俺も早く屋上へ向かうため、席を立った。


すると先生から声がかかった。


「エリック、昨日の剣術テストの補修だ。早く着替えてグラウンドにいくぞ」


俺は補修の事をスッカリ忘れていた。


(そうだった…補修が残っていたんだ…)


「先生、すみません。もう少し後ででもいいですか?少しトイレへ行きたいです」


俺は息を吸うような感覚で嘘をついた。


「わかった、なるべく早くすませろよ」


「はい、わかりました」


俺はそれだけを言い残し屋上を目指した。

ラブレター!?

エリックに!?ラブレター!?

どうなってるんだ!?

相手は誰だ!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ