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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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思わぬ来訪者8

投稿間に合いましたー!

俺はアメリアを家まで送り。


ミーナに早急に相談したい事があるのだが…あいにくミーナは家にいなかった。


俺は仕方なく寝る事にした


「明日の朝居ればいいけどな…」


などと、呟きながらまぶたを閉じた… 








俺はいつもより早く起き少し広い家の中を探し回った…だが…ミーナの姿はなかった…だが、昨日ミーナが食卓でコーヒーを飲んでいたのを思い出し、微かな希望と共に俺は食卓へ向かった。


「おはようございますエリック様」


食卓へ入ったとたん、メイドのエーベルが頭を下げ挨拶をしてきた。


だが、予想通りミーナの姿はなかった


「おはようエーベル。それと…」


「はい、何でございましょう」


(一応聞いてみるか…多分いないとはおもうが…)


「ミーナを見かけなかったか?」


(もし、知っていたらうれしいのだがな…)


エーベルは俺の質問で少し考える素振りを見せた


「いえ、今朝は見ておりませんね…それに、昨晩もいらっしゃらなかったですし…あれほどエリック様の事を気にかけていたミーナ様が、珍しいですね」


「そうか…来ていないのか…少し相談したい事があるのだが…」


「それでしたら、用件だけお聞きして私がミーナ様にお伝えしときましょうか?」


(伝えてもらうのも、いいかもしれないな…だが、ダメだな…ガモフの約束を守らなければ。)


俺はエーベルに伝えられたらどれだけ楽か…などと思ってしまったが、エーベルは俺が英雄の一人だと気がついてはいないはずだ。


実際、気が付いては、いるかもしれないが…そんな事はメイドであるエーベルが聞けるはずもない。


「すまない、それはできない。大事な要件なんだ…」


俺は申し訳なそうにエーベルに伝えた


「いえいえ、私こそお役に立てずすみません…それと、エリック様…もうすぐ学校へ行かなければ、遅刻してしまうお時間ですよ」


俺は言われてから壁に掛かっている年季の入った時計を見た。


そこでやっと今の時間に気が付いた


「もう、こんな時間か…ミーナが来たら、俺が相談したい事があるとだけ伝えといてください」


俺はその言葉を残し玄関へ向かった。


「いってらっしゃいませエリック様、それと、先ほどの件はお任せください」


自信に満ちた表情でエーベルは俺に任せてくださいと言うような顔をしていた。


「それじゃ、よろしくお願いします」 


俺は遅刻をしないようにいつもより早めに歩いた。










なんとか、遅刻にはならずに教室へ入った


(ギリギリ間に合った…)


俺が席に着いた時、教室のドアが開けられた


「みんな、そろってるか~?」


先生は教室を見渡し全員揃っていることを確認した


「よし、ホームルームをはじめるぞ。今日はすごいぞお前ら」


先生はいつにも増して嬉しそうな顔をしていた


「なんとな!いつもなら剣術テストの次の日はプロの剣士達による講座なのだが…なんとな!お前ら!喜べ!今日はな!英雄のお二人がきてくれるそうだぞ!」


先生が言い終わった後…一瞬の静寂がその場を支配した。


『ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』


みんながみんな驚きの声を上げていた。


そして、一瞬にして教室内が騒がしくなった。


「すごい!」


「だれだ!だれだ!誰が来るんだ!」


「うおおおおお!俺のためにきてくれるのかああ!さすが!俺!」


「いやいや、お前は何も関係ないだろ!」


騒がしくなった教室内を先生が手を叩いて静かにさせた


「はいはい、静まれ~今からグラウンドに移動するから運動着に今すぐ着替えてもらう。早めに着替えろよ~英雄のお二人を待たせてはいけないからな!」


その言葉を残し先生が教室を出て行った。


すると、先程先生に会話を止められてしまったため、話したくてたまらなかった生徒達は先生が居なくなってから勢いよく話し始めた


「英雄の人がきてくれるんだって!」


「今聞いたよ!」


「本当に!私たちついてるね!」


「俺…生きててよかったああ!」


程なくして教室のドアがまた開いた


「おい!お前たち!話すよりも早く着替えろ!」


先生が少し怒ったような口調だった


『は~い!』


みんなは息を揃えたような返事をした。


「本当に、早くしてくれよ!」


そう言い終えた先生は少し口元の端が上がっていた。


(先生が、一番楽しみにしているんだな…)

そろそろ、思わぬ来訪者編が終わりに向かっております

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