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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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思わぬ来訪者6

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登録してくれた方ありがとうございます!

そして、愛読してくれている皆様これからも、よろしくお願いします!

剣術テストの内容は至ってシンプルだった。


カカシが10本存在しその10本のカカシをできるだけ早く…なおかつ、綺麗に切れるかどうかの単純な試験だった。


だが…そのカカシは魔法が付与されており、動き回り…避けたり攻撃してきたりするものだった。


意外と難しそうに見えるが…これは実際の魔物よりは断然簡単である。


それもそのはず…このカカシは一回切りつけられてしまったら機能停止するものだった。


だが、実際の魔物はそんなことは絶対にありえない…死ぬか生きるかの世界にかすり傷で攻撃を辞める者やかすり傷で許しを乞う者など…存在しない。


攻撃を辞める愚か者はその一瞬の隙をつかれ、致命傷を負ってしまう可能性が高いからだ。


そして、許しを乞う者は圧倒的な戦力差があると判断した時に…生きるため…そういう行動にでるが…死ぬか生きるかの世界にそんな甘えが利くはずもない…

それに、魔物にそんな知能があるかどうかは不安が残るところだ… 






剣術テストで自分がだせるすべてを出し切ったはずなのだが…俺は悔しさが残っていた…


(わかっていたことだが…ここまで本当に…才能がないとはな…一週間練習してこれか…)


俺は剣術テストが開始して最初は5体のカカシを順調に倒していったのだが…急に俺はつまづき、転んでしまい…カカシ達に囲まれ俺は何もできずに終わってしまった。


「エリック…気にすることはないぞ!転ぶのは、仕方ないのだ!…」


先生が俺を励ましてくれたが…


(先生…それは、励ましじゃない…)


俺は心の中で先生のその優しさが心に刺さるのが感じられた。


「先生、補修はいつからですか?」


俺は先生の励ましの言葉を完全に無視した


「そうだなぁ…私も補修させるのは、初めてでな…とりあえず、明日からだな…」


「わかりました。では、俺はこれで失礼します」


教室にはすでに俺と先生しかいなかった。


俺は先生に背を向け教室を出ていった。


(そういえば…アメリアは満点をもらっていたな…カルロスに続き、アメリアにまで負けるなんて…自分が情けなく思えてくるな…)


などと考えている間に自宅へ着いていた。


俺は玄関のドアを開けた


「おかえりなさいませエリック様」


玄関を開けて待っていたのはメイドのエーベルだった


「ただいまエーベル」


俺はそう言い自分の部屋に行こうとした時エーベルに呼び止められた


「エリック様、広間でアメリア様がお待ちです。」


俺はエーベルが何を言ったのか一瞬わからなかった


「アメリアが?…どうして?」


俺の質問に対してエーベルは不思議そうな顔をした


「あら、エリック様と待ち合わせをしていたのではなかったのですか?家の前でエリック様を待っていた様子でしたので、外で待たせるのも悪いかと思い…ご自宅に上がらせてしまいましたけど…いけませんでしたか?」


「それはかまわないけど…約束はしていなかったはずだけど」


俺はエーベルに言われてから記憶をたどったが、アメリアとそんな約束をした記憶はなかった。


「そうですか…ですが、ずっと外で待っていたので…入れてしまいました…大変申し訳ありません」


エーベルは深々と頭を下げた


「別に気にしてないからエーベルが謝る必要はないよ。それより、気お使って家の中に入れてくれてありがとね」


俺はエーベルにお礼を言い広間に足を運んだ。











俺は広間の扉を開け中に入った


「エリック君…」


その声はソファーに座っていたアメリアの物だった


「急にどうした?なにか用か?」


俺の単刀直入の質問にアメリアは少し戸惑ったようだった


「用と言うほどじゃ、ないのですけど…迷惑だった?…」


「迷惑ではないが…ミーナはいないぞ」


(やはり、ミーナに合わせたのは失敗だったか…)


「いえ、ミーナ様に会いに来た訳ではないです…エリック君が…落ち込んでいると思って…」


アメリアの言い分は理にかなっていた。


「なるほど、ありがとうアメリア。励ましに来てくれたのか…うれしいよ。だけど俺は大丈夫だよ」


「ほんとに?…なら、よかった…気にしているのかと思ったんだけど…エリック君は強いね…」


「そんなことはない。俺は弱い…才能がいっさいなく、いくらあがいても強くはなれないと感じたよ…」

アメリアかわいい

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