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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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思わぬ来訪者5

今日熱くなるって!言ったじゃん!

めっちゃ寒いよ!天気予報しっかり!

剣術テスト当日…


俺はいつも通りの時間に起き、


いつも通り制服を着て、


いつも通り食卓へ向かった。


だが…

そこにはいつも通りではない人物が居た…


「ミーナ…こんな朝早くどうした?」


俺の質問に対してコーヒーを飲んでいたミーナはニッコリと笑い口を開けた


「エリックおはようございます。昨日はよく眠れましたか?」


ミーナはいつにも増して優しい声だった


「おはよう…昨日は良く寝れたよ。それよりミーナ…俺の質問にまだ答えてないぞ…」


「んん~今日もエーベルが入れてくれたコーヒーはおいしいですわぁ…」


ミーナはコーヒーの入ったカップを鼻に近づけ香りを味わっていた。


「ミーナ…」


俺はドスの利いた声を出し、

手のひらを開き…開いた右手をミーナに向けた。


「わかったわ!わかったから!エリック怒らないでください…悪ふざけがすぎましたわ…ごめんなさい…」


ミーナは自分が悪いと認めたが…なぜここにいるのかは語らなかった。


「それで?…」


俺はミーナが口にしなかった事を無理矢理答えさせるように、もう一度…手のひらが開けた右手をミーナに向けた。


「話しますわ!ですから…その右手を下げてください…」


「わかった。その代わり…なぜここにいるのか、話してもらうぞ」


俺はミーナの言う通り右手を下げた。


「もう…エリックの…今の脅しは…冗談がきついですわよ?…」


俺は言われてから少しやりすぎたと自覚した


「すまない…それで、朝早くからミーナがいると言うのは…なにかあったのか?」


「それは…あってるようで、あってないです。」


ミーナの回りくどい言い方に少し戸惑いを覚えた


「どういうことだ?」


俺は話しながら移動し、ミーナの話が聞きやすいように、ミーナが座っている対面の席に座った。


「私がここに来た理由は二つあります。一つ目は昨晩、森に上級魔獣が出たとの連絡がきました。ですが、その件は私が出向きすぐに解決させましたが…近隣の兵士達がこの頃少し魔物が活発になってきた、と言う声も上がっているのですが…あくまで憶測の段階ですので、警戒するまでではないというのが国の方針です」


ミーナの話を詳しく聞いていた俺は今回は出番はなさそうだと判断した


「そうか、ミーナお疲れ様…そして、その話は覚えておくよ。それで…もう一つの理由はなんだ?」


俺がその質問をした…とたんに、ミーナは大きく深呼吸をした


「エリック?…私に黙っていたことがあるのではないの?」


俺はミーナに内緒にしていたことなんて、ないと思ったが…


(もしかして…カルロスとの、決闘の事か…)


「あれは…すまないと思っている…だが、おかげで自分の無力差がわかった…」


ミーナは怒ろうとしていたのだろうが…ミーナは俺に甘かった…


「そうですか…でも、エリックはステータスが魔法に全振りなんですから…気にすることはないと思うのですが…」


「何回も言っているが…それじゃダメだ…」


俺は自分で思うほど頑固なのかもしれないと思い始めていた…


「本当に…折れないですね…わかりましたわ…」


「わかってくれて助かるよそれじゃ、学校へ行ってくるよ」


「はい、気を付けていってらっしゃい」


俺はその言葉を聞き家を後にした…


(剣術テストか…先生には迷惑はかけたくないな…)








だが…







俺の希望はむなしく…







赤点…ど真ん中の点数だった…

あ〜あ、あらすじどうりだ。…

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