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剣術学校の赤点候補生  作者: 暁 皇成
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思わぬ来訪者

新しい章に入りました。

これからも、ご愛読のほどよろしくお願いします

校長先生が訪問してきてから、

俺はアメリアを送ることにしたが…


アメリアは


「一人で帰れますから大丈夫ですよ」


などと言っていた…

だが、

外はすでに空がきれいな茜色に染まっていて、

もうすぐ薄暮になるような時間帯だった。


(変な人に絡まれても困るからな。しかもアメリアは剣すらあまり持った事がないと言っていたな。心配だ…)


俺は無理にでも送りに行くと言い一歩も譲らなかったため、

仕方なくといった感じで俺はアメリアを家まで送りに行った。



自宅へ帰ったころにはすっかり空は闇に満ちていた、

家の中へ入ると既にメイドのエーベルしかいなかった


「おかえりなさいませエリック様」


「ただいまエーベル、校長先生とミーナは?」


「校長先生でしたらミーナ様とお話が終わりましたので先程お帰りになられました。ミーナ様もご自宅にお帰りになられました。」


俺が自宅に着いた頃にはすでに二人は帰ってしまったらしい


「そうか…俺は寝るとしようかな」


「わかりました、おやすみなさいエリック様」


「おやすみ…」


 










次の日、俺は昨日と同じ時間に学校を目指した。


(剣術か…俺には…才能がないのか?…だが…アメリアはこれからだと言った。それを、信じるしかないな…)


俺はまたしても、自分の無力差を悔やんでいる最中に学校へ着いていた。


教室へ入り皆が俺を見て何かを話しているようだった。


「きたよきたよ。負け逃げ君」


「負けたくせに先生から逃げて、本当にクズだな」


「でも、かっこいいから、許せちゃうかも。」


などと、噂されていたが…俺には聞こえず…自分の席へ着いた。


するとカルロスが俺の前へきた


「エリック!昨日はどういうつもりだい?決闘に負けたくせに、逃げるなんて!卑怯にも程があるだろ!」


(今思えば…確かに、卑怯だな。)


「そうだな、俺は…負けた…か…カルロス何か欲しいものはあるのか?」


俺の言葉で完全にカルロスは怒ったようだった。


「なんだその上からの!態度!俺が勝って!君が負けたんだぞ!」


何をこいつはそこまで怒っているか俺には理解ができなかった


「それは知っている。だからほしい物を聞いている。ないのか?」


カルロスは俺に呆れたような顔をした


「そうかい。君はそういう男か…なら、俺が欲しいものは一つだ」


カルロスはニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべ続けた


「君が昨日持って行った物を貰おうか!」


(俺が昨日持って行った物?そんなものあったか?)


「俺は何も持って行ってないぞ勘違いしてないか?」


カルロスは俺が分からないのが気に食わないのかイライラしていた


「君が昨日勝手に持って行った物だよ!アメリアだよ!あの子を俺に渡せ!」


「ダメだ」


俺は考えるよりも早く口が言葉を発していた。


俺の即答を受けカルロスが怒り狂ったようだった


「君は負けたのに!俺に立てついていいと思っているのか?」


(こいつ…こんなやつだったのか…)


俺はカルロスへの好感度が一気に下がった


「俺一人が出せるものならいいが、決闘に関係ない人を巻き込むのは俺は認めない」


俺の言葉を聞いたカルロスはますます怒りを爆発させた


「みとめない!だと!お前は!負けたんだ!認めるも認めないも!俺が決めることだ!」


(もの凄い理不尽だな)


すると教室の扉が開た


「おいおい、お前達うるさいぞ」


教室に担任の先生がやってきた


「なんだなんだ?喧嘩か?話を聞いてやるから二人ともついてこい」


担任の先生の威圧じみた言葉を聞きカルロスは引き下がった


「エリック、覚えておけよ。」


その言葉を残しカルロスは自分の席に戻っていった。

魔法がつかえたら…なんて。思ってなんかないですからね?

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