神をも、しのぐ魔王
あけましておめでとうございます
今年もいい年になりますように
神話の時代。
魔王はシモベである魔獣や魔人を従え神を倒すべく魔王軍は進軍した。
だが、
その動きは陰で行われていたため神々は魔王軍が進軍していることは知るすべもないまま時がたってしまった。
神々は自分達が狙われていると知った時にはすでに魔王軍が神殿宮廷に乗り込んできていた。
「この神殿宮廷は神々が住む宮殿だ!神を殺すチャンスが目の前にある!今こそ決戦の時だ!」
「「お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉ!!」」
魔人・悪魔の声も聞こえたが主に魔獣の咆哮が神殿宮廷に響き渡った。
すさまじい声で神たちも神殿宮廷から外を見るように顔を出した
「あれは、なんじゃ!」
「あの大群は…ありえない…」
「まさか!あれは!魔王ではないか?」
「なぜここまで攻め込まれているのに誰も気が付かなかった!」
「そんなことは今となっては!どうでもいいじゃろ!早く!天使達を呼び出すのじゃ!」
「どうでもいいとは!なんじゃ!大事な事じゃ!まさか!お主か!この悪魔の軍勢を招き入れたのは!そうでなければ、ここまで攻め込まれているのに我らが気が付かないのはおかしい!誰かがここまで招き入れたに違いない!」
「今は目の前の悪魔達の対処が先じゃろ!」
「バカか!お主は!身内に裏切り者がいるんだぞ!一緒に戦っていたら!いつ後ろから刺されるか!たまったもんじゃないぞ!」
「そうじゃが…今は目の前の悪魔達を倒した方がええと思うのじゃが。しかも、身内に裏切り者がいなかったとしたらそれこそあいつらの思う壺じゃ!」
「その発言!もしや!お主が裏切り者か!誰か!こいつを!取り押さえろ!」
その声は神殿宮廷内に響き渡った。
声を聞いていた者は数多くいるが誰も動こうとはしなかった。
いや…動けなかったのだ。
誰もが感じた理不尽なまでの裏切り者と言うレッテルに。
本当にこの人を取り押さえた方がいいのか…
すると、
広い神座の間で一番上座に座っていた神長老が口を開いた
「魔女裁判はやめんか。私の身内に裏切り者はいない。私はそう信じている。だから、みなも私を信じろ!今は前だけ見て魔王軍を殲滅するのだ!」
「神長老様…」
神長老の言葉でみんは心を決めたようだった
「ワシらも戦いにいくぞ!天使達を呼べ!皆で行くぞ!」
「「おおおおお!」」
ドカンッ!と言う爆発音が神殿宮廷に鳴り響いた。
その音と同時に神座の間に勢いよく入ってきた天使がいた。
その天使は外の見張りの天使だった
「報告します!魔王軍が動き出しました!」
「報告ご苦労!わしらも早急にいくぞ!」
神殿宮廷の入り口に急いで向かった。
着いた時にはちょうど入り口のでかい門のようなドアが壊されたところだった
「クソ!入り口に侵入されてしまったわい!ゆけ!」
「ゆけ!」
「いくのじゃ!」
「蹴散らすのじゃ!」
神々はおのおの連れてきた最上級天使を入り口に侵入してきた魔獣や魔人・悪魔を倒すように命令した。
すると最上級の天使だけあって見る見るうちに下級・上級の魔獣や魔人・悪魔を倒していった。
だが…外にいた下級天使上級天使は見る影もなくそこらへんにある石程度に倒れていた。
「最上級天使が来てくれた!もう安心だ。」
見張りの天使がそう告げた途端入り口に黒い影が見えた…
その瞬間、
最上級天使の一体が神殿宮廷内に吹き飛ばされていった。
「なんじゃと…?ワシの最上級天使を吹き飛ばすとは…相手も、切り札を出してきたと言うわけか…」
「最上級…魔獣や魔人…それに…あれは、悪魔もいるのか…魔獣や魔人ならまだしも…悪魔までこられては…勝ち目が怪しくなってきたわい…」
最上級魔獣は魔法を多少使うものの威力はそこまで強くなく主に物理攻撃を主体にして移動速度も早い。
最上級魔人は物理攻撃を多少使うものの威力はそこそこだがスピードが遅すぎて使い物にならないが主に攻撃魔法や状態異常魔法を使い呪文発動速度・魔法攻撃力が、ずば抜けている。
そして問題は最上級悪魔だ、物理攻撃呪文攻撃の両方を兼ね備えていて言わば魔獣と魔人を掛け合わせたような強さを誇っている。
「最上級悪魔は倒すのに時間がかかるかもしれないわい…よし!わしらも戦うぞ!」
ご視聴ありがとうございます
まだまだ、連載はこれからです