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間章その一『星波学園の人々』25

  ★夜衣斗★

 「こんにちは夜衣斗君」

 俺の無言の会釈に、ほほ笑む団長。

 あれ?なんか口調が柔らかくないか?

 「昨日麗華に絞められた首は大丈夫?……ああ、少し痕が付いているね」

 そう言って、不意に手を伸ばし、優しく少しだけ俺の顎を上げて俺の首を見た。

 すっと顎から手を引き、

 「痛くはない?」

 優しくそう問われたので、ぶんぶんと頷いてしまう。

 昨日は男言葉だったのに、今日はなんでか女言葉………何でだろ?……ってか、美羽さんもそうだけど、不意に俺に近付かないでくれ……美人だから余計にドキッとして心臓に悪い…………まあ、こういう行動を取られると言う事は、男として見られていないかもしれないな………それはそれでショックだな………

 「………もしかして、口調が気になる?」

 俺の沈黙をそう解釈したらしく、くすりと笑う団長。

 いや、まあ、気になってはいるけど………。

 「ほら、私て、女性なのに自警団の団長をしているでしょ?だから、少しでも威厳を出す為に、仕事中は男言葉を使う様にしているの」

 ………へぇそうなんだ。

 「………えっとね」

 微妙な俺の空気に、ちょっと困った団長は、肩にかけていたショルダーバッグから小さな箱を取り出して、俺に差し出した。

 その箱には星波町限定携帯電話と書かれていた。

 「あなたの星電よ………これを渡したくてあなたを待ってたの」

 と言われて団長から箱を渡された。

 星電?随分早くない?………確か、昨日、市役所で、在庫がないから時間が掛かるかもって言われてたような………

 「その星電ね。田村さんの星電だったの」

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