表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
87/471

間章その一『星波学園の人々』14

  ★美羽★

 帰りのホームルームの後、ちょっと焦げている廊下でまた殊更に絡まれて、また武霊でのけんかになった。

 どうしこう、殊更は私によくつっかかってくるんだろう?

 彼女、他の人には一切こんな風に接しないんだけどなぁ………。

 部活の元先輩は、同類嫌悪だってよく言うけど……同類?……まさかぁ……

 などと考えなら回避飛行をしているコウリュウにしがみ付いている私。

 琴野とその武霊ヒノカはコウリュウを追尾しながら狂った様に火球とか火の羽根とかを飛ばしてきている。

 ……殊更殊更って言い過ぎたかな……物凄い剣幕なんですけど……。

 流石に言い過ぎたかな?と考え出した時、何となく見た星波高校校舎の廊下に、夜衣斗さんがいるのが見えた。

 元々夜衣斗さんに校舎の案内をしようとして、琴野と喧嘩になったんだけど……誰だろう?あの微妙に離れた距離で前を歩いている人………あ!あの人って確か……。

 「ストップ!ストーップ琴野!!」

 私の大声にピタリとヒノカの攻撃が止まり、コウリュウと共にホバリング。

 「……一体なんですの?……今さら謝っても許しませんわよ」

 とか言いながら、私の声に素直に従ってるし……まあでも、

 「別に許さなくてもいいし」

 「何ですって!」

 「だからストップだって!校舎の三階!」

 再び攻撃しようとしてきた琴野に、私は慌てて夜衣斗さん達がいる廊下を指差した。

 「なんですの?…………あら?……まあ!」

 不審そうに私が指差した方を見た琴野が、驚いて反射的に私を見たので、私も見返す。

 「……………」

 「……………」

 互いに無言。

 そのまま暗黙の了解で喧嘩は終了………それにしても、何であの人が夜衣斗さんの学校案内をしてるんだろう?……あの事件以来、武霊使いが嫌いになって、親友だった黄道(おうどう)先輩を………そんな人が何で武霊使いの夜衣斗さんの案内を……何で?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ