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第一章『武霊のある町』34

  ★美羽★

 ため息を吐かれた。

 星波森林公園から家に帰っている途中、唐突に並んで歩いていた夜衣斗さんがため息を吐いた。

 ため息の理由が分からなかったから、つい夜衣斗さんを見たけれど、夜衣斗さんはその視線に気付かない。

 って、気付かれても、どうするんだろう私。なんでため息を吐いたんですか?って聞くの?……流石にそれは……聞けないかな?

 ため息の理由……普通に考えれば、疲れているとか……この町でやっていけるのか……とか考えていたのかな?………もしかして、強引に連れまわしし過ぎたかな?……うざい女とか思われてたりして……いやいや、夜衣斗さんは、そんな事を考える人じゃないって……多分……う〜ん。でも、今日思い返して見れば、夜衣斗さんって女の子が、って言うより、人が、本当に苦手みたいだった……やっぱり、無理に連れ回しし過ぎたかな?……私、嫌われちゃったんじゃ……もしそうだったら……どうしよう?………どうしよう??………どうしてそんな事を思うんだろう?……まるで、私が夜衣斗さんにこ……えっと……これってどうなんだろう?確かに私は夜衣斗さんに運命を感じたけど、そう言う運命じゃなくて、私の『閉塞した状況』を打開してくれる人って意味で………うん。そうだよね。そんな人に嫌われちゃったら、いけないものね。うん。きっとそう。

 そう結論付けた時、私の星電が震え出した。

 確認してみると、美春さんからだった。

 やっぱり十分な人数が集まらなかったんだ………。

 私は覚悟を決めて星電に出た。

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