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第三章『奪われたオウキ』45

  ★美羽★

 レベル3になった美春さんは、その目にも止まらないスピードでサーバントの群れを抜け、同時に毛の刃でサーバント達を切り裂いていくけど、その数の多さとシールドを張れるサーバントの強固さで全然数が減らない。

 夜衣斗さんが操るレベル1のオウキも物凄い数のサーバントを出せたけど………頂喜武蔵のレベル3のオウキはその比じゃなかった。

 まるでそれが一個の生き物かと思うほどのサーバントが現れ、迫る美春さんとコロ丸の行く手を遮ろうとしたけど、美春さん達は、それを物ともせずに頂喜武蔵に迫る。

 あっという間に近距離戦になって、オウキの刀とコロ丸の爪が激突。

 その二人の周りにサーバントが集まって、上空の私から様子が見えなくなるけど………何と言うか、頂喜武蔵はオウキの力に酔っていると言うか……振り回されている感じがした。

 だって、いくらサーバントをあんなに大量に出せるからって………それに何の意味があるの?見た感じ、その数の多さと密度で、サーバントの動きや攻撃がうまくいってない様に見えた。………きっと夜衣斗さんなら、サーバント一体一体が最大限に使えるような数しか出さないと思う。

 ………馬鹿なのかな?………馬鹿なんだよね。じゃなきゃ、こんな事も、犯罪も犯さない………でも、だからこそ、脅威になってるんだろうけど…………それにしても………どうしたんだろう?

 私はコウリュウのブレス連射でレベル2の群れを牽制しながら、私は武装風紀が待機しているはずの場所を見た。

 隠れているのか、空からじゃその姿を確認出来ないけど………いつになったら挟撃してくれるんだろう?

 どう考えても………遅い………まさか!?自警団が窮地に陥っているタイミングで仕掛けるつもりなのかな?いくら仲が悪いからって………第一、そんな事を琴野が許すかな?

 そう思った私は、星電を取り出して、琴野に連絡を取ろうとしたけど…………何故か琴野は出なかった。

 今まで、こっちから掛けて琴野が出ないなんて事はないし、今の状況で無視をする理由が見当たらない。

 だから………もしかして……学園で何かあった!?

 そう思った私は慌てて学園の方を見るけど………見た目上は、特に変化はない。

 …………でも、何故か言い知れぬ不安を感じて、何度も何度も星電を掛けるけど、琴野は出なくて………その内、鬼走人骸の攻撃の激しさが増してそれどころじゃなくなってしまった。

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