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第三章『奪われたオウキ』40

  ★美羽★

 奪われたオウキの初撃は、大量のソードサーバントの突撃だった。

 その刃に展開されているのは、いつも夜衣斗さんが使っている電撃ではなく………進行上に電柱とかあっても構わずに突撃し、切り裂いたので………触れた物を切り裂く何かが展開されている。

 あんなのが人に当たったら………。

 自分の想像にぞわっとした私は、反射的にコウリュウに命令していた。

 「コウリュウ。拡散レーザーブレス」

 私の命令を受けたコウリュウは牙を閉じたままレーザーブレスを吐く。

 閉じている牙によってレーザーブレスが無数の光線になり、ソードサーバントの上に降り注いだ。

 ソードサーバントはこれで全部落とせたけど………そのせいで家とか道路とかあっちこっちに穴が………とっさの事とは言え……美春さんに後で怒られるかも………まあ、でも、どんどん強くなる雨のおかげで火は上がってないみたいだから、いつもみたいに消火作業はしなくていいみたい。

 その雨は、私にはコウリュウの保護力場で届かないからそんなに影響ないけど、これ以上強くなると、視界とか色々と状況が悪くなって、武霊の遠隔命令とか、手加減とかが難しくなる。

 だから、雨が土砂降りになる前に決着を付けたいんだけど………それは難しそうだった。

 私がレーザーブレスの跡に気を取られている内に、いつの間にかオウキが地上の自警団の武霊達に接近していて……コウリュウにブレスの命令をするより早く、乱戦になってしまう。

 いくら武霊だからと言って、味方に当たる様な攻撃は出来ない。

 それに、別のサーバントも接近し始めている。

 どう見ても、遠距離攻撃系に対する囮だろうけど、サーバントの攻撃能力を考えると無視出来なくて………私達はたった一体の武霊に翻弄され始めていた。

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