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第三章『奪われたオウキ』12

  ★???★

 頂喜武蔵についてだが、彼の素性については説明する必要性はないだろう。

 彼には君の耳に届く事以外の裏も深さもない。

 だから、僕が教えるのは、頂喜武蔵の武霊に付いてだ。

 彼の武霊は、見た目通りガチャポン機を基にしている。

 これは、彼の快楽追及の発端がガチャポン機にある為だと思う。

 彼は幼い頃に、ガチャポンをする為に友達から無理矢理、時には暴力を振るってお金を借り、ガチャポンを回していたそうだ。

 そして、その時の記憶が基になってる為か、頂喜武蔵の武霊『ガチャポンマン』は、具現化中に頂喜武蔵が『貸してくれ』と言い、『借りたい何か』を所有している相手が『貸す』っと言うと、強制的に借りたい何かを借りる事が出来る能力を持っている。その能力で借りた対象は、ガチャポン内のカプセル内に人形として現れ、使う際にレバーを回してカプセルを取り出すと、借りた何かは本来の所有者の下から消え、頂喜武蔵の下に現れる。

 勿論、その借りれる対象は、『武霊も含まれる』。

 ただし、武霊を借りる対象にしていた場合は、借りている間、ガチャポンマンがその武霊の姿になる様だ。

 だから、頂喜武蔵と相対するなら、言動に気を付けてくれ、借りる貸すと言う単語を迂闊に口にしない様に、幅広く解釈される様な事も言わない様にだ。


 さて、最後に、私の見た予知夢を教えたいと思うが………一つ、懸念している事がある。

 未来を知る・教える行為は、莫大なエネルギーと共に、非常に強い負荷が見た者や世界に掛かる。

 だから、知り得た未来の情報があまり多くに拡散しない様な事象が起きる事が多い。

 勿論それを防ぐ手段はあるが、メールなどと言う間接的な物ではその手段は使い難い。

 もし、何らかのその様な事情が起きた場合、ここから


  ★夜衣斗★

 メールはそこから先、妙な文字化けになってて読む事が出来なかった。

 メールの内容の通りなら、予知拡散を防ぐ何らかの事象が起きたって事なんだろうが………世界に拒絶される予知っと言う事は、確実にそうなるであろう未来を見たって事………なんだろうな……普通に考えて………それを分かっていながら、俺に伝えようとした………一体どんな予知夢を見たって言うんだ?

 底知れぬ不安を感じながら、俺は携帯電話を閉じた。

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