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間章その四『容疑者黒樹夜衣斗』46

  ★美羽★

 血の海に倒れている夜衣斗さんに、血まみれの包丁を握ってる巴先輩………の偽物。

 そして、壊れた様に笑ってる………誰か。

 さっきまで喋ってた巴先輩は隣にいるから、包丁を持った方は間違いなく偽物だろうけど………倒れている夜衣斗さんは?………偽物だよね?ね?

 ふらっと倒れている夜衣斗さんに近付こうとした私を、美春さん肩を掴んで止め、自分が夜衣斗さんに近付き、首に手を当てて…………開いている目を閉じさせた。

 「………美羽さん?」

 恐る恐る声を掛けると………美春さんは首をゆっくり横に振った。

 「あ、当り前だろ?」

 それまで笑っていた誰かが、不意にそんな事を言った。

 「そいつはさっきまで俺と喋ってたんだからな」

 ………え?………え!?……………嘘……嘘でしょ?

 だって、夜衣斗さんは………夜衣斗さんは……………こんな簡単に………

 「連絡……しないとね…………」

 美春さんもやや呆然とした面持ちで、携帯を取り出した。

 その時、不意に、巴先輩が自分の偽物にすっと近付き、目にも止まらない早さで……何かし吹き飛ばした。

 あまりの早さに反応しきれなかった偽物は、そのまま壁にぶつかって、霧散。

 その手に持って言いた包丁が音を立てて道路に落ちる………包丁は本物だった見たいね………。

 そして、溜め息を吐いて道の曲がり角まで歩き、誰もいない所で立ち止まって、小声で何かをつぶやいた。

 ………あまりの事におかしくなっちゃったのかな?

 そう思った時、何だか聞き覚えのある溜め息の声がかすかに聞えた。

 巴先輩の隣、誰もいない空間から…………え!?

 慌てて、倒れている夜衣斗さんを見ると、血と一緒に夜衣斗さんが霧散した。

 って事は………ドッペルゲンガーサーバント!?え!?でも、喋ってたって………

 驚く私達の前で、巴先輩の隣からすうっとPSサーバントを身に纏った夜衣斗さんが現れた。

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