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間章その四『容疑者黒樹夜衣斗』40

  ★夜衣斗★

 「さてさて、今日はどうしようかねぇ〜?ねえ?黒樹君」

 とか言いながら、鉄格子の前でアイスキャンディーを食べている東山刑事…………どうもこの人………苦手だな。

 「………それを俺に聞きますか?そう言うのは、警察の仕事でしょ?」

 「うん。まあ、そうだねぇ〜………めんどくさいから君が犯人って事で終わらしちゃおっか?」

 ……………………………

 「っじょ、冗談だよ。そんな侮蔑を込めた目で見ないでくれよぉ〜」

 …………………………何なんだろうなこの人は…………

 「まあ、まあ、冗談は置いといて、囮として使っていた不良君の偽物は日曜の明け方に消えて以降出てきてない。本物も未だに見つかってないから、彼を囮にする事は出来ない」

 やや真面目な感じになった東山刑事に、俺は少々眉を顰めつつ、

 「………ですが、土日で何も起こらなかった事が間違いないんです。それはつまり、町の外に住んでいる者が犯人だと言う事を示してます………後は前にも言った通り、容疑者達を見張ればいいんじゃないんですか?星波町の容疑者達と違って、今回は犯人じゃない容疑者は、町の外に帰るんですから………楽なんじゃないんですか?」

 「まあ、その通りなんだけどさ………」

 やや溶け掛けた後ちょっとのアイスキャンディーを全部食べ、残った棒をフリフリと振り回す東山刑事。

 「お兄さんとしてはもっと楽したいわけよ」

 …………本格的にダメな人だな………この人。

 「っで、君だったら、もっと楽な方法を考え付くんじゃないかなぁ〜って思ったわけ?どうよ?」

 …………もっと楽な方法ね…………………まあ、楽かどうかは分からないが………

 「………一つ、思い付いた事があります」

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