間章その四『容疑者黒樹夜衣斗』15
★???★
「くそ!ムカつくぜ」
「ああ!なんだってんだあのくそ女!何様だってんだよ!」
「っは!統合生徒会長様だろよ!」
「っち!俺にも武霊があったらよ!」
口々に勝手な事を言いながら、今日退学処分を言い渡された不良達はコンビニの前でたむろしていた。
「なあ?どうするんだよ。これから」
その仲間の言葉に、リーダー格の男は笑みを浮かべた。
「……決まってんだろ?あのくそ無口野郎をぶっ殺すんだよ」
リーダーのその言葉に、不良達は騒然となる。
「っで、でもよ。そんな事したら………ってか、無理じゃね?そんなの。俺ら武霊使いじゃねぇし、武霊使いだったとしても………見ただろ?今日の」
「っは!誰が俺らがやるって言った?」
「っあ?」
「連中に頼むだよ。連中にな」
「………って、まさか!『鬼走人骸!?」
「ここで人殺しなんて出来る連中の中で、頼んで動いてくれる連中はあいつらしかいねぇだろうが」
「確かに連中ならあの無口野郎を殺せるだろうけどよ………だけどよぉ。あいつらは………『外でも』やぐざとか平気で相手する奴らだぜ?……俺らが……逆にあぶねんじゃね?」
「っは!だからどう………あぁ!何だてめぇ!?」
不意にリーダーが顔を別の方向に向け、声を荒げたので、取り巻き達は視線をリーダーと同じ方向へと向けた。
そこにはコンビニの光が届いていない闇があり、僅かに誰かの足が見えている。
「てめぇは………」
ゆっくりと姿を現すその男に、不良達は見覚えが、