表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
245/471

間章その三裏『美魅様とメガネベア』5

 「あんたやるだわね」

 そう言いながら、美魅は屋根から屋根へと飛び移っていた。

 メガネベアは、その後を付いて飛び移りながら、照れた様にメガネをクイッと上げる。

 メガネベアは強烈な光を発生させると同時に、美魅を抱き抱え、その視線を女の子が持っている水晶球に向けた。

 その瞬間、メガネから不可視の何かが生じ、水晶球が霧散。それと同紙に、メガネベアと美魅は、どこか別の場所に瞬間移動した。

 「………それにしても、どうしたもんだわね。ちょっと寝ている間に、あんなのが出てくる様になっちゃって……」

 溜め息を付く美魅。

 「あの子の目的は、あたい達みたいだったけど………あんた。何か目的があってこの町に来たんだわよ?」

 その美魅の問いに首を横に振るメガネベア。

 「目的がない?当てのない気ままな旅をしている?………奇特な奴だわねあんた」

 照れる様に後頭部を掻くメガネベア。

 「別にほめてないんだわね………」

 美魅の呆れた様な視線に、、がくっとうなだれるメガネベア。

 「っで、どうするだわね?」

 その美魅の問いに、小首を傾げるメガネベア。

 「あたいはこのまま住処……は、多分無理だわね。あの感じだと……まあ、兎に角だわね。このままどこかに隠れちまうつもりさわね………あんたも、この町から出るにせよ、残るにせよ、しばらく身を隠した方がいいだわよ。あの探知系の道具がまだ無いとも限んないだわし」

 美魅のその言葉に、メガネベアは腕を組み、考える様な仕草をし、

 「は?あのおもちゃ屋に戻る?」

 送られてきたテレパシーに、美魅は困惑の視線をメガネベアに向けた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ