表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
244/471

間章その三裏『美魅様とメガネベア』4

 (なんなのだわこの子?)

 ジリジリと身を引きながら、女の子の正体を思案する美魅。

 (あの水晶球には、あたいと同質の力が込められているのは間違いないとして………でもだわよ、それを所有出来る人間は限られているはずだわね………しかも、油断していたとは言え、あたいの位置を調べ、あたいの姿を引きずり出すほどの力………これはもしかして物凄くヤバい状況だわね?)

 「逃げようなどと思わないでくださいね?私の武霊は、『既に具現化中』ですので」

 その言葉に、美魅は周りの気配を探ったが、武霊の気配は一切しなかった。

 代わりに言いの様ない不気味な気配が、いつの間にか辺りに漂っているのを感じ、緊張の度合いが高まる。

 人形の振りを止めたメガネベアは、どこか不安そうに辺りを見回し、やや緊張感欠けるのんびりとした歩きで美魅の隣に移動した。

 「………随分珍妙なお客様ですね」

 (お客様?)

 メガネベアの動きを見ていた女の子がそうつぶやくのを聞き、美魅はある可能性を思い出した。

 (外来存在!?)

 美魅が驚愕の視線を自分に向けている事に、メガネベアは小首を傾げ、

 (目をつぶれ?)

 っと美魅にテレパシーを送って来た。

 よく分からない美魅だったが、すぐさま目を閉じる。

 それを確認したメガネベアは素早く顔を女の子の方に向け、両手でメガネを持った。

 その行動の意味が分からず、反射的にメガネベアの顔を見てしまう女の子。

 瞬間、メガネから強烈な光が発生し、女の子の視力を奪う。

 女の子の視力が回復する頃には、商店街のどこにも美魅・メガネベアが居らず、女の子の手元から水晶球が無くなっていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ