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間章その三『守れ!男の?????』5

  ★美羽★

 部屋の外にいた人達も呼んで、夜衣斗さんをちょっと散らかってる春子さんの寝室に移して、私達は引っ越し作業に取り掛かった。

 っと言っても、段ボールの中にある荷物を棚やタンスに入れるだけなんだけど………ほとんど漫画、小説、ゲームばっかりだった。

 「ん〜そうかなって思ってはいたけど………夜衣斗さんってオタクなんですね」

 「この程度の量でオタクって言うのはどうかと思うけど、予備軍じゃない?」

 私のつぶやきを聞いた春子さんがそう苦笑した。

 「………そうですよね。春子さんの蔵書なんて、これの比じゃないですものねぇ〜」

 「そうそう。私みたいなのをオタクって言うのよ。って誰がオタクよ!私は婦女子よ!」

 「……違いがあるの?」

 「……詳しく聞きたい?」

 「……遠慮します」


  ★飛矢折★

 ………何だか随分あたしとは縁遠い話をしている赤井さんと黒樹……春子さんでいいか……春子さん。

 …………でも、本当に多いな……あたしの家は兄二人に弟二人いるから、別に男の子が見る様な漫画とかを目にした事はあるけど………四人が持っている全部を合わせても、全然足りない……内容自体もなんか……全然違う気がする。見たことある様なものから、全然見た事ないようなものまで、果ては女の子が見るようなものまで…………随分、多趣味ね黒樹君………?……緑川君?

 何となく視線を黙々と段ボールを本棚の近くに移動させていた緑川君に向けると、緑川君はこの部屋にある段ボールの中で一番小さい段ボールを抱えてこっそり部屋から出て行った。

 ……………

 「あらあら?これはこれは」

 「いやいや。間違いありませんな」

 不意にあたしの近くで一緒に本棚に漫画を入れていた青葉部長と朝日部長が、妙な笑みを浮かべた。

 「……何が間違いないんです?」

 あたしの質問に、二人は顔を見合わせ、

 「あらあら?そんなの決まってるわよ。ねー」

 「ねー」

 ……………なんか妙に仲良くない?この二人………そんなに接点がある様な気がしないんだけど………波長でも合うのかな?………お互い部員に迷惑を掛ける部長だし………

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