表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
237/471

間章その三『守れ!男の?????』4

  ★飛矢折★

 この間来た時も思ったけど………一人の荷物の割には随分段ボールが多い様な………。

 そんな事を思いながら、あたしは赤井さんと二人で黒樹君の部屋に来ていた。

 他の人達は、あんまりぞろぞろと狭い部屋に入るのはなんなので、っと言う理由で、今、家主の黒樹春子さんも含めて部屋の外にいる。

 ………まあ、ほとんどの人が面白半分で付いてきた感じがするから……いいんだけど………やっぱり、何だか赤井さんと二人でいるのは……妙な雰囲気になる様な……。

 「辛そうですね………」

 そう言う赤井さんは心配そうな顔で黒樹君を見ている。

 黒樹君は、苦しそうに息をしていて………

 「ん〜……でも、ちょっと我慢してくださいね夜衣斗さん」

 ?……我慢?

 妙な事を言って、赤井さんは、黒樹君の寝ている蒲団の端を持って、あたしを見た

 「巴先輩も手伝ってくれません?」

 ……あれ?呼び名が名前になってる………って、そんな事より、

 「運ぶの?こんな状態の黒樹君を?どこに?なんで?」

 「引越しの代理をしようと思うんです」

 「代理って………何もこんな日にやらなくてもいいんじゃない?黒樹君が元気な時に手伝うとか……」

 「ん〜……それじゃあ、驚いてくれないじゃないですか」

 「驚かせる必要なんてあるの?」

 「喜んで貰いたいんです」

 「勝手にやって、逆に怒られるんじゃない?」

 「怒りませんよ」

 ………随分確信を持って言うな………でも、私もまだ彼と出会って一週間ぐらいしか経ってないけど………彼が起こる姿は想像できない……かな?………困った雰囲気にはなるだろうけど………

 「手伝ってくれますよね?」

 赤井さんのその問いに………あたしは特に断る理由はなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ