表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
226/471

間章その二『うさぎと魔人』21

  ★夜衣斗★

 急にゆきちゃんの攻撃が止まった。

 その視線は黄道さんの家に向けられており………黄道さんのお母さんは黄道さんとゆきちゃんとの繋がりが無くなっているって言ってたが、この反応からすると、少なくとも僅かな繋がりはあるんだろう。

 って事は、上手く対面出来たって事か………っと!オウキ!

 不意にゆきちゃんが足下のシールドを破壊しようと、連続蹴りを放ち始めたので、シールドの強度を上げさせる。

 これで暫くは持つかな?………それにしても………。

 俺は視線を周りに向けた。

 ………めっさギャラリーがいる………

 どうも近所の人が放送を聞いて集まって来たらしく………お茶とお菓子まで持参して武霊達の戦いを観戦していた。

 そのギャラリーは、イフリートの攻撃(火球や広範囲爆発など)をオウキが避ける度に歓声が上がる

 その事に、俺は深い溜め息を付くしかない。

 ………そろそろ攻撃に転じないと不自然かな?………ゆきちゃんの不自然な行動から注意も逸らした方がいいだろうしな………

 そう思った俺は、イフリートの特徴を考えてみる。

 まず人型・炎属性・だから炎……熱系攻撃は……多分効かないだろうな……っで、空を飛べて、全身から発する事が出来る炎でその速度を上げる事が出来る。全身から出る炎はその性質を、色々と変えられ、火球・爆発などに出来る。

 ………まあ、クラッシュデビルより遥かに相手しやすい。

 ちらっと視線を緑川に向ける。

 「行けー」だの、「そこだぁぁああぁ」とか叫んでた。

 ……………しつこい相手は……一度完膚なきまでに叩き潰した方がいいって言うよな………。

 俺のその考えが外にでも漏れたのか、緑川がビクッとした。


  ★???★

 緑川響は唐突に物凄く嫌な予感を感じた。

 何となくその予感がした方向に視線を向けると、黒樹夜衣斗がこっちに顔を向けている。

 武霊バトルの最中だと言うのに、あまりの余裕さに響はカチンときて、嫌な予感の原因を考えなかった。

 (余裕かましているのも今の内っすよ)

 「行くぞイフリート!」

 気合いを入れる為に、響は大声を出し、イフリートを『レベル2』にさせた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ