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間章その二『うさぎと魔人』18

  ★夜衣斗★

 「行くっすよ黒樹先輩!イフリート!!」

 自身の武霊を背中から具現化させる緑川。

 「……分かってると思うが、戦わせる場所は上空で、町に被害が」

 「勿論っす!よろしくお願いしますっす!!」

 …………この野郎……人のセリフを遮りやがって………そんなに戦いたいんかい…………ってか、分かってんのかね?こいつ……町中で武霊バトルするって事は、自警団に通報される確率が高いって事を………まあ、今回は、自警団に事前に連絡を入れているから………

 そう思っていると、空地に何かが着地する音がした。

 着地音のした方向を見ると、団長がレベル1の具現化中のコロ丸から飛び降りる所だった。

 「相変わらず気の早い子ね。響君は」

 具現化したイフリートを見た団長がそう言って微笑んだ。

 口調が女ぽくなっているのと、ワンピースを着ているのからして………オフだったんだろうが……ってか、対応してくれた人、団長じゃなかったはずだけど………

 ……何でも、星波町で武霊による死闘はいくつかの条件を満たせば、ある程度許可されているらしい。

 その条件とは、

 一、自警団の許可を得る事。

 二、自警団の立ち会いの下に行われる事。

 三、町に被害を出さない場所で行う事。

 四、町に被害を出す様な攻撃は行わない。もしくは、出さない様に攻撃する事

 五、武霊使いへの直接攻撃は禁止。

 六、以上の五つの条件を下に、町内放送で私闘の開始を宣言されてから戦いを始める。

 の六つだとか。

 多分、私闘を全面的に禁止すると、緑川みたいなのが、闇で戦う事が多いんだろう………自分に寄生した武霊の実力を試してみたいとか思う奴は……まあ、いない何って言うのは逆に不自然だよな………っで、条件付きの私闘を許したっと。

 それを美羽さんから聞いた俺は、町で武霊バトルをする為に、自警団に許可を取って………何故か立会人に団長が来た。

 その疑問が顔に出ていたのか、

 「夜衣斗君が武霊バトルをするって聞いてね。私、夜衣斗君の武霊が戦う姿を見ていないから、代わって貰ったの」

 ……っと言われた。

 興味本位ですか………?

 なんとなしに緑川を見ると、緑川はイフリートと一緒に固まっていた。

 ………どうも、飛矢折さんと同じ反応だな………って事は、団長と戦って、手酷く負けたんだろう………まあ、どうでもいいか……

 「……団長。お願いします」

 「はいはい。ちょっと待ってね………」

 団長は星電を取り出し、自警団本部へメールを送った。

 それにはっとした緑川は、イフリートを上空に飛ばし、俺は、

 「オウキ」

 オウキを具現化させた。

 「セレクト。ウイングブースター。上空へ。それと同時に、セレクト。シールドサーバント十機。広範囲に力場を張り、町に僅かな被害をない様に防御」

 俺の命令をオウキは忠実にこなし、イフリートと共に上空に上がり、シールドサーバントを出して、町を防御。

 「あらあら。そんな事しなくてもよかったのに」

 っと言う団長の声を聞いたが、とりあえず無視。………まあ、性分みたいなもんだし、それに、防御だけが目的じゃない

 「うっす!うっす!行くっす!」

 っな!まだ放送が

 「エクスプロージョン!」

 そう緑川が叫ぶと同時に、上空を飛んでいるイフリートの身体が爆発した!?

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