表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
190/471

第二章『カウントする悪魔』68

  ★夜衣斗★

 「今度はあたしが黒樹君を守る番だよ」

 そう言った飛矢折さんは、止める間もなく、俺の前から掻き消えた。

 ……もう俺よりPSサーバントを使いこなしているし……身体能力の差か?……いや、そんな事より、二人を支援する何かを具現化………!?

 サーバントを具現化しようとして、不意に俺の視界が歪み、ふらつき、膝を地面に付けてしまった。

 ………一時意識を失ってた問いは言え、オーバードライブモードを限界近くまで使っている上に、都雅と戦う為にソードサーバント・二丁拳銃・そのマガジンの連続の具現化。いくら回復が他の武霊使いより早くても……無理し過ぎたか……このままじゃ、クラッシュデビルと戦いに行った飛矢折さんのPSサーバントも維持できないな……。

 そう思った俺は、飛矢折さんのPSサーバント以外の具現化を止めた。

 ……お?……少し楽になった……かな?

 だが、それでも立ち上がるほどに意志力が回復していないので、俺は物陰に座り込む。

 戦いの音が廃倉庫から聞こえ出す。

 ……それにしても……何だったんだあの剣は………まあ、今考えても仕方がないか………どうせ何も分からない………なら、今できる事をしないと………

 俺はそう思って、制服の内ポケットから星電を取り出そうとした時、近くに人の気配を感じ、反射的にその方向に視線を向けた。

 知らない男がいつの間にか俺の近くに来ており、俺を見下ろしている。

 ……なんだ?誰だ?

 「初めまして黒樹夜衣斗」

 ……またこのパターンか……

 「俺は大原亮」

 !!?大原!?確か美羽さんが見ていた家の表札の……????なんだ?何なんだ?このタイミングで?

 その時、さっきまでいた廃倉庫の天井が破れ、そこから片腕を無くしたクラッシュデビル・所々毛が短くなったコロ丸・刀を持った飛矢折さんが飛び出してきた。

 コロ丸の背中を足場に、飛矢折さんが止めを刺そうとした瞬間、何もない空間に巨大な青い人型のドラゴンが現れ………クラッシュデビルを丸飲みにした!!?

 状況から考えて、あの青い人形のドラゴンは大原亮の武霊なんだろうが………何なんだこいつ!ってか、助けに来るならもっと早くに来いよな!

 怒りの視線を大原亮に向けると、大原は俺をしっかりと見て、こう言った。

 「君の武霊を貰いに来た」

 ………な!!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ