表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
189/471

第二章『カウントする悪魔』67

  ★???★

 廃倉庫の破れた天井からクラッシュデビルのはぐれ化を観察している人影があった。

 美春を足止めしていた武霊チルドレン麗衣。

 麗衣は中の様子を窺いながら、手に持つ携帯でメールを打っていた。

 その内容は、

 「「はぐれ化完了だぴょ〜ん」」

 っと無口無感情な彼女には不釣り合いな文法だった。


  ★飛矢折★

 武霊使いが死亡すると、その身に宿る武霊ははぐれになる。

 そんな話を聞いた事があった。

 それをあたしは目の前で見ている。

 「コロ丸!刃の嵐!」

 あたし達を助けに来た自警団の団長がそう言って、自分も下がりながら、あたし達に下がる様に手で指示した。

 あたしは、具現化のし過ぎでふらふらな黒樹君を技を掛けてお姫様抱っこにして、廃倉庫の出口へと駆け出す。

 少しだけ後ろを確認すると、団長の武霊が全身の毛を伸ばし、無数の刃を形成している。

 凄い能力だけど……あれであいつの武霊に勝てる?

 そう思ったあたしは、一つの決意を固めた。

 廃倉庫を出て、近くの建物の陰まで移動して、あたしはその陰に黒樹君を下ろす。

 「黒樹君。この服にまだ他の機能ってある?」

 「他の機能?………いくつかありますが……」

 あたしの行動と言動に戸惑った様子を見せる黒樹君。

 「その中であの武霊に有効なものはある?」

 「流石にそこまでは……いや、そんな事より……戦う気ですか!?」

 驚き、声を荒げる黒樹君に、私きっと微笑みかけた。

 「今度はあたしが黒樹君を守る番だよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ