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第二章『カウントする悪魔』59

  ★???★

 突進してくる都雅に、夜衣斗は二丁拳銃を連射。だが、放たれた衝撃弾は都雅を少し揺らすだけで、その突撃を止める事は出来ず、直に弾切れを起こしてしまった。

 夜衣斗に向かって振るわれる都雅の右拳。

 拳が当たる直前で右に飛んで避ける夜衣斗。

 その夜衣斗を追って都雅の左手が迫る。

 クラッシュデビルの憑依具現によりそのリーチが伸びている左手に、強化された瞬発力。

 その二つが合わさって、僅かに避け切れず、夜衣斗は左手を掴まれるその瞬間、

 「左リセット」

 そう都雅が言った。


  ★夜衣斗★

 左手を掴まれた瞬間、一気に血の気が引いた。

 だが、俺は死ぬ事も無く、都雅によって持ち上げられる。

 天井に待機させているスカウトサーバントで確認すると、俺の手を掴んでいる手のカウンターが0になっていた。

 ……『思惑通り』とは言え、生きた心地がしないな……っと、思惑通りとは言え、ここで反撃しないと、怪しまれる。

 そう思った俺は、すぐさま蹴りを放とうとして、蹴りを放てなかった。

 脚の前に、まだカウンターがリセットされていない右手が、触れるか触れないかの距離に置かれていたからだ。

 俺にはもう新たなサーバントを出す余裕はない。

 気を抜けば意識を失いそうなほど、頭がくらくらし始めている。

 天井に待機させているスカウトサーバントに攻撃機能がないわけでもないが、それほど攻撃力はないので、無駄だろう。

 打つ手がなくなった。

 そう、『今打てる手』がだ。

 「見てろ。見てろよ?今からお前の見ている前で、壊してやる」

 そう言って、都雅は半透明のクラッシュデビルから落ちる様に出た。

 その瞬間クラッシュデビルの身体が完全に具現化。

 クラッシュデビルは、俺を正面に向かせ、ゆっくりと飛矢折さんが隠れているコンテナに近付く都雅の後を付いて行く。

 戦闘とは違う緊張で、心臓が張り裂けそうなぐらい高まる。

 後は……

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