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第二章『カウントする悪魔』46

  ★夜衣斗★

 俺の視線に気付いた飛矢折さんが、少し考えて、不意に俺に身体を寄せようとしてきた。

 心拍数が急激に跳ね上がるのを感じる。

 このシチュエーションの先は、一つしかない。

 雪山ですか!?

 もう、わけのわからないぐらい、様々な妄想がばっと溢れ出す。

 あかん!あかん!あかん!?って、嬉しいけど!物凄く興味あるけど!精神が不安定な今そんな事されて、さっきとは別の意味で理性を保てている自身が俺には……………あれ?ふと気が付いたが、何故か意識のぐらつきが和らいだ気がする。

 辛い事に変わりはないが………これなら………


  ★飛矢折★

 彼の身体に触れるか触れないかぐらい近付いた時、彼が不意に上半身を起こした。

 あたしが驚いて見ていると、彼自身もどこか釈然としていない雰囲気を出しながら、

 「セレクト。PSサーバント」

 っと言って、

 小さな円盤が彼の背後に現れ、彼の背中に張り付き、一瞬で彼の制服があのマント付きのスーツになった。

 そのスーツの影響か、彼の震えは止まったので………何だか複雑な感じで、ほっとした。

 何が複雑な感じなのか、よく分からない………っと言う事にしつつ…………彼から少し距離を置いた。


  ★夜衣斗★

 俺が大丈夫になったのを確認して、飛矢折さんは少し距離を置いて座ってしまった。

 ………これでいいんだ。うん。これで………あのシチュエーションは、俺には過ぎたものだった。

 何とか自分を言い聞かせようと心の中で努力はするが………まあ、男は野蛮な生き物って事だよな……ため息が出る。

 野蛮だから、こう、どうしても、飛矢折さんの……の部分が気になって仕方がなくなってきた。

 さっきまで、意識を失うか失わないかって状況だったのに……何なんだ…これは?

 ……とりあえず、これならもう一機サーバントを具現化させても大丈夫そうだな。

 まあ、問題があるとすれば……これを着てくれるかって事だな………俺だけってわけにもいかないだろう。

 ……………よし!

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