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第二章『カウントする悪魔』24

  ★美羽★

 昨日も結局都雅の探索と見回りで徹夜になっちゃって………あまり寝てない………だから、ちょっとふらふらで………。

 そんな状態で教室の前まで来ると、偶然教室から出てきた琴野に会ってしまった。

 ………タイミング悪い………

 「あら赤井さん?…………顔色が悪いですわね」

 ………そもそも、学園側が自警団に、少なくとも警察に協力してくれれば………連日連夜私がこんなに苦労しなくてもよかったんじゃ?………

 「なんですの?その目」

 「………別に」

 「……………」

 私の反応に文句を言おうとしたのかちょっと怒った顔になった琴野が、不意に心配そうな顔になった。

 「な!なによ」

 「………あまり無理はよくありませんわ。何でしたら、保健室に行きますか?先生には私から言っておきますから」

 「………っだ、大丈夫よ」

 琴野こう言う所が、私はちょっと苦手だ。

 どんなにいがみ合ってる相手であろうと、不意に優しさを見せる。

 高いプライドと強い優しさを持ってるって事なんだろうけど………。

 ちょっと琴野の対応に困っていると、予鈴が鳴ったので、教室に戻ろうとすると、

 「何だか………嫌な予感がしますの」

 そう言って琴野は自分の教室に入った。

 ………嫌な予感………確かに私もそれを強く感じる。

 武霊使いになった人の中には、時より感が鋭くなる人がいる。

 私や琴野もそうで…………って事は、今日、何かが起こる………のかな?

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