表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
135/471

第二章『カウントする悪魔』13

  ★美羽★

 私が学園大門の前に着くと同時に、逆鬼ごっこの終了の鐘が鳴った。

 え〜………今朝は早過ぎです夜衣斗さん………。

 ………でも、丁度良かったかも。しばらくコウリュウが使えなくなっちゃったし………う〜んでも………そう言えば、今朝はなんで駅に行ったんだろう?……逆鬼ごっこ中は早く出るって言ってたから……明日も駅に行くのかな?……むー気になる。………っま、明日になれば分かる事だよね。


  ★夜衣斗★

 ………何と言うか、今朝は美羽さんと飛矢折さんの二人が鉢合わせしなかったけど………何となく明日も付いてきそうな気がする………っと言うか、それに何の問題があるんだ?……別に二人があっても何の問題も無い様な……いや、あるのか?……いや、やっぱりない様な……じゃあ、なんでこんなに……嫌な感じが……。

 「黒樹君。それ、何?」

 俺が正体不明の感覚に悩まされていると、休憩に入った朝日先輩が話し掛けてきた。

 俺は今、女性護身武術部の道場で匿われている。

 昨日と同様の方法で逆鬼ごっこ参加者をかく乱して、ここに来たのだが……。

 朝日先輩の視線の先を見ると、俺が思考に没頭する前に見ていた古惚けたノートに注がれていた。

 …………まあ、別にいいか。

 俺はそのノートを朝日先輩に渡した。

 「……『王継戦機』?」

 ノートのタイトルを読み上げ、ちらっと俺を見る朝日先輩。

 ………まあ、言いたい事は分かる。…………子供の頃から書いているやつだから………無茶苦茶字が汚く、読み辛いんだと思う………まあ、今もそんなに字は上手くなってはいないが………。

 「これって、もしかして、『君の武霊の基』になったもの?」

 その問いに俺は頷いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ