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第二章『カウントする悪魔』2

  ★夜衣斗★

 朝日部長の俺を匿う宣言に、部員の中から非難の声が………上がらなかった。

 なんだか、何を言っても駄目っと言った感じの諦めの雰囲気が全員から出ていて………苦労させられているのをありありと感じさせる。

 ふっと気になって飛矢折さんを見ると、飛矢折さんは目をつぶって、動揺の一つすら見せてない様に見えた。

 ………何と言うか、他の部員と別格に見る。

 強い………んだろうな……不意打ちとは言え、気が付いたら気絶させられてたんだから………でも、だとすると、犯罪武霊使いに……暴行され掛けた事を、彼女はどう思っているんだろうか?

 じっと見ていたせいか、不意に目を開けた飛矢折さんと、目が合った。

 昨日の今朝一瞬だけ向けられた怒りと恐怖が入り混じった様な感情は、そこには一切なかった。

 ……どちらかと言うと、困惑の感情が強く見られたような……。

 そんな事を思っていると、隣から視線を感じ、視線の主である朝日先輩を見ると、物凄く面白そうな笑みを浮かべていた。

 ……………物凄く嫌な予感がするんですけど………。

 「でね。気絶させちゃったお詫びとしては、逆鬼ごっこ中、君を匿うのは………こっちとしてはちょっと割りに合わないと思うんだけど、君はどう思う?」

 ………どう思うって言われても………。

 「割に合わないわよね?」

 ………何だか有無を言わさぬ迫力だったので、思わず頷いてしまった。

 その途端、部員の皆様方からため息が漏れた。

 ………もしかして、俺、不味い事をした?

 「じゃあ、巴の登下校の送り迎えをお願いしていい?」

 ……………は??

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