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間章その一『星波学園の人々』41

  ★美羽★

 逆鬼ごっこ終了の鐘の音が聞えた時、私は自分の教室に急いで向かっていた。

 と同時に、私の携帯電話にメールが送られてくる。

 急いでみると、「「鬼逃走成功」」と書かれていた。

 こうやって逆鬼ごっこ参加者に結果の知らせが来るようになってるんだけど………よかった……夜衣斗さん、朝は捕まらなかったんだ……………って、これって、私にもまずい状況なんじゃない?姿を消せるステルスサーバントを使われちゃったら、私には追う手段が………どうしよう……。

 そう思っていると、不意にコウリュウが具現化していない状態で現れ、自分の鼻を指差した。

 ?………そっか、コウリュウって鼻が良かったね……じゃあ、夜衣斗さんの匂いがあれば、鼻で追えるって事?

 そう心の中で問うと、コウリュウは頷いてくれた。

 よ〜し。放課後、覚悟しておいてね夜衣斗さん。

 と気合を入れていると、担任の姿が見えてたので、慌てて教室に入った。


  ★夜衣斗★

 「へぇ?さっきの格好は、黒樹の武霊の機能の一つってわけか?」

 頷く俺に、面白そうに頷く村雲。

 「姿を消したり、遠くの映像を見る事が出来たり、色々できるんだな。黒樹の武霊って………つうか、そんな汎用性の高い武霊、聞いた事もねぇなぁ……って事は………逆鬼ごっこに参加する連中が増えるかもな……」

 最後にぼそっと村雲が言った言葉に……まあ、そうなるよな……。

 朝のホームルーム終了後、昨日と同じ様に俺に話し掛けてくるクラスメイトは村雲だけだった。

 話によると、逆鬼ごっこ中は、逆鬼ごっこに参加している部活・同好会に所属している者は、鬼に近付いちゃいけないらしい。

 何でも、部活・同好会間条約ってのがあって、そこで決められた約束事らしいが………まあ、わっと人が俺に集中してもどうすればいいか分からないから、助かっていると言えば助かってるんだが………って事は、しばらくは学校で美羽さんに会えないわけか………いや、まあ、わざわざ会いに行く理由も………………

 と思ってなんとなしに廊下を見ると、何故か美羽さんがいて………俺の視線に気付いて俺に向かって手を振ってきた。

 ぎょっとしていると、ツカツカっと言った感じで琴野生徒会長が現れ、美羽さんの襟首を掴んでフェードアウト。

 ………なんだったんだ?

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