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間章その一『星波学園の人々』36

 くそ!指一本動かせない!!

 この執事も武霊だったのか!念動って執事武霊使いが言っていた事からすると、超能力者の武霊って事か?………本当に色々いるな武霊………。

 「……これは凄い。こんな能力まで持っているのですか……」

 感心した様に言い何度も頷く執事武霊使い。

 「何をしているんです?彼を見つけたのは、私達が先ですよ?」

 とにこやかに言うメイド武霊使い。何だが額に青筋が浮かんでいる様な気がしないでも………。

 そのメイド武霊使いの後ろでは、武霊メイドがうぅ〜っと威嚇の声を上げている。……犬獣人の武霊って事なのだろうか?

 ……まあ、何の武霊かはさて置き、早く脱出しなくては……。

 オウキ!

 口も動かせないので、心の中でオウキを呼ぶ。

 それで俺の背後にオウキが具現化していない状態で出たのか、ぎょっ!とするメイド武霊使いと執事武霊使い。

 セレクト!ソードサーバント!

 と強く心の中でイメージし、『ソードサーバント』の姿を強くイメージする。

 見えないから分からないが、多分、それで半透明状態のオウキの右肩が開き、西洋剣をデフォルメした様なサーバントが現れ、瞬時に具現化。………しているはず。

 「な!無言具現に、部分具現化!?」

 「嘘でしょ!?」

 うまく具現化した様で、驚きの声を上げる二人……これもやっぱり大変な事らしい……む〜そんなに難しくなかったんだが……とりあえず。

 ソードサーバント。セレクト。スタンブレイド。

 と心の中で命令すると、ソードサーバントの刀身部分が開き、電撃を内包した力場が大きな刃の様に展開する。

 「まずい!?避けろ!」

 と自身の武霊に命令する執事武霊使い。

 だけど、遅い!

 俺の背後から飛び出したソードサーバントは、一気に執事武霊に近付き、一閃。

 一瞬、バッシンっと小さな音がし、身体を硬直させて執事武霊が倒れる。

 ……武霊でも、気絶するんだな………何事もやってみるもんだ。

 執事武霊が倒れると同時に、俺の動きを封じていた圧迫感が消えた。ので、校門に向かってダッシュ。

 音出るとか気にしてられないしな、この状況。

 っで、ダッシュと共に、ソードサーバントに心の中で命令して、メイド武霊を一閃し、気絶させる。

 執事とメイドが何事かを言ってる気がしたが、無視。

 よし!このまま下駄箱まで行って………ってなんじゃありゃ!?

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