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間章その一『星波学園の人々』28

  ★夜衣斗★

 夕方。

 春子さんの家の……もう自宅でもいいか?……自宅の庭で、俺は武霊の実験をしていた。

 レベル0.5具現化だが、0.5とかいいながら、結構幅がある。

 手乗りサイズの大きさから、俺と同じ大きさまで、武霊使いの加減しだいで、様々な大きさで具現化出来る様だ。

 ………この感じからすると、レベル2もその延長線上にあるって事なんだろう……もしかして、出来るんじゃないか?レベル2………いや、まあ、美羽さんの話だと、レベル2の具現化を出来る武霊使いは少ないらしいし……どうなんだろうな……流石に、こんな住宅地でレベル2の具現化を試すのは近所迷惑だろうし、上空でしたとしても、何事かと警察とか自警団とかに通報されそうだな………。

 などと考えていると、庭から見える赤井家玄関に、デッカイ黒いローブ着た……大きさからして武霊だろうが……何かがいる事に気付いた。

 人間サイズに具現化したオウキを連れ、何となく玄関がよく見える位置に動くと……ギョッとした。

 ローブの中は骸骨で、その骸骨、死神みたいな武霊の腕の中には意識を失ってるぽい美羽さんが抱えられており、青い顔をしてうなされている。

 「あらあら?もしかして、あなたが黒樹君?」

 不意にそう声を掛けられ、声のした方、死神みたいな武霊の前、玄関前にどこぞの令嬢みたいな女性がいた。

 多分、彼女がこの死神みたいな武霊の武霊使いなんだろうなぁ……ふと思ったが、妙に綺麗な女性に出会う率が高いな最近……まあ、偶然だろうけど……………良い偶然だな……。

 「それがあなたの武霊?………」

 そう言ってやや驚いた感じにオウキを見る女性。

 「もしかして、レベル0.5化をしてるの?」

 ?よく分からないが、とりあえず頷いた。

 「……あなた、本当に凄いわ。武霊使いになってからまだ三日でしょ?それなのにレベル0.5までマスターしてるなんて、今まで聞いた事がないわ」

 ……そうなのか?結構簡単に出来たんだが……ってか、誰だろう?制服からして、星波学園高等部の同学年みたいだが……見覚えがないから別クラスだろうな……。

 「あらあら?ごめんなさいね。一方的に喋っちゃって、私は美羽ちゃんが所属している部活の部長、青葉愛よ。よろしくね」

 そう言って微笑んで自己紹介されたので、

 「……黒樹夜衣斗です」

 と自己紹介して軽く頭を下げる。

 ……それにしても、部活ね……美羽さんってどんな部活に入ってるんだろう?

 などと思っていると、赤井家の玄関が開き、軽い悲鳴が聞こえる。

 美衣さんの声だな……まあ、普通に驚くわな。あんなのが突然現れたら……わざとやってるのだろうかこの人?いや、わざとか……それにしても、別れた後、美羽さんは何してたんだろうか?………謎だ。

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