第5話 学院に入りますか?
無理とか言いつつ上げれてしまう。
誤字・脱字があればご報告よろしくお願いします!!
とりあえず、サシャ達とともに王国に向かうべく、準備をし始める。
とは言っても、俺の荷物は全部、空間収納魔法でしまってあるので、準備などはする必要性もなかった。
ただ、この事をサシャに説明するには、何やかんやで話が長くなりそうなので、此方も盗賊に追剝ぎにあったという説明をして納得してもらった。
その時に、『……剣聖様でも、そんなドジを踏んでしまうのですね。 だから、盗賊相手に、あそこ迄怒り任せの剣を振るえたのですか。 なるほど、納得ですわ』などと言われ、何故か怒りの沸点が低くなった気がした。
ま、嘘をついているコッチが言えた義理ではないが、そんな事で納得されてもコッチが困る。
などと、無駄な事を考えても先に進むことはない。
頭を振ってから、サシャたちの王家特有の馬車に乗り込む事にした。
初めて見た時は、馬車って古いのかと思ったけど、王家所有の馬車の為か、煌びやかな印象が真っ先に浮かび上がった。
全体のフォルムは純白。
そのフォルムの端から端に際立って光っている黄金色が見られる。
あれって、純金なのだろうか?
だとしたら、とんでも無い額になることは間違いない。
やはりブルジョワな世界で生きているのか?と本気でサシャが姫であることを疑っていた俺だが、これを見せられると信じざるを得なくなってきた。
それはそれとして。
俺が助けたからと言っても、ここから王国までをタダで乗せてもらう訳にもいかないので、乗っている間は護衛という扱いになった。
勿論、サシャ自身は、タダで構わないという、何とも優しい優しい慈愛のこもった言葉をかけてくれたが、俺自身のプライドが其れを許さなかったのだ。
それに、周りの護衛兼騎士の方達からすれば、何くわぬ顔で、大事な大事なお姫様の優しさにつけんこで、後々、盗賊と同じことをしてくるのではと疑っているのは明白だったということもある。
だから、タダで乗せてもらうには、彼らの信用度合いが確実に足らない。
此処から馬車で二日程度かかるらしいが、いつ寝込みを襲われるか分からない。
勿論、寝込みを襲ってくれば、その場で抑え込むだけだが。
それでも、一々夜中に警戒するのも面倒くさい。
だから、こいつらが俺を襲うための理由を最初の内に潰しておく必要がある。
その為の運賃。
如何に護衛たちが必死こいて業務をしていても、さっきみたいな事が起こらないということはいえない。
それも、先程の一件でカナリの痛手を負った。
だが、人手不足は否めないし、其処まで腕がない訳ではないが、先の件で自信を失ったものもチラホラと見受けられる。
そして……
現状ではお金のない俺。
この事はどうしたって変わりようのない事実なのだ。
だから、運賃は払えないが、俺ならば、一人でこいつらの集団戦で余裕を持った状態で勝てる。
その為、人員不足の護衛に変わって、この馬車の護衛に当たることを目的として、条件を出した。
護衛のリーダーとしても、人手不足は否めない上に、先の戦闘において、俺の戦闘技能を高く評価して、それぞれのメリットに応じて、好嫌いどうこうでなく、承諾してくれた。
些か、商談した時の雰囲気と似ていた気がしないでもないが、その後の握手では恐ろしいほど壮年のジジィがありえない巨体で迫ってきた上に思いっきり手を潰しに来た。
余程、俺が気にくわないらしい。
どれだけ嫌われているのかは分からないが、余程、サシャは王国において大事にされていることはわかった。
彼女の人となりがわかる光景といえば光景だなと割り切った。
勿論、ノーダメージの俺は仕返しに握り返しておいてヤッた。
ジジイの右手は暫く使えないことは、誰から見ても明白なる事実である。
しかし、護衛は、形式的なものだけらしく、敵がくる気配もなく、サシャと仲良くお話をしている最中。
「ーーところで和樹様は和の国のご出身であられるのですか?」
「え?」
和の国?そんなのあんの?
ついでに、サシャの俺の呼び方はどうしても俺がいやだと言ったので名前で呼ぶのを渋々了承してもらった。
いやぁ、本当、恥ずかしすぎて死ぬかと思うからな、あれ。
だって、凄い可愛い笑顔で言われてみろ。悶絶確定だからな。
まぁ、それは置いておいて……
「えぇ、和樹様の名前はどうやらカンジ?だったかしら? 確か、そういった文字が和の国で見られたので……違いましたか?」
うーん、別に嘘をつく必要性もないんだが……
召喚されましたテヘペロ☆
……とかの方が説明することが面倒くさそうなので、善意を踏みにじるように感じたが、ここは相手の勘違いに便乗しておこう。
一間を空けて、頷く。
「……うん、実はそうなんだ。俺は和の国出身だ。」
サシャは俺の答えに目をキラキラ輝かせてやっぱり!!といった。
え? 何? そこまでキラキラと輝かせる理由なんてあるのか?
よく分からんが、彼女は直ぐにハッとなり、顔を赤く染めた。
くそッ!! かわいいな!!
しかし、彼女は何かに気が付いたらしい顔でこちらに向き直った。
ん? 何かあるのか?
良心を痛めている俺に、サシャは追撃をかけるように質問してきた。
「ですが、どうして和の国の方がこんな所にいらっしゃられるので? 和の国は東の最端の場所です。 しかし、ここは西の方ですから普通、此方の方へ来るには、馬車か、転移の使い手を使える宮廷の魔導師ぐらいのものが同行している場合でしか来られませんけど……」
「……(・_・;」
こっちの方が面倒くさそうだったー!!
和の国よ!! なぜ東にあるんだぁ!!ふざけんな!!
完全な八つ当たりではあるが、とりあえず何か言っておかないとやってられなかったのだ。
和の国の民間人の方々、誠に申し訳ない!!
て、なんかいい理由ないかなー!!
頭の中をフル回転させ、いい言い訳を必死になって探す。
くそ!! 何か、何かある筈だ!!
あぁ〜……
「えっとぉ〜………そうっ!!俺は今、修行のために旅をしているんだっ!!」
俺は、そんな出まかせの嘘をつく。
うん……自分ながらなんて酷い嘘なのだろうと感じるが、ここは無理矢理にでも押し通すしか道はない!!
てか、修行のためって言っても、こんな所まで普通はこねぇ!!
だが、何としても押し通すしかない。
もしダメなら……
そんときゃあ、そん時だ!!
一種の諦めを覚えながら、サシャの言葉を待つことにした。
「……修行の為に旅ですか?」
サシャは何処か俺を品定めするかの様な視線をこちらに向けてくる。
流石は一国のお姫様だけあって、人を見る目が鋭い。
うん、怖いな。
てか、嘘バレたらヤバイかな?
バレたら、もしかしてその場で不敬罪!!って言って首を撥ねられーー!!
一気に背筋が冷たくなる。
一瞬にして、その光景が頭を過ってしまった。
最悪のパターンだ。
生唾を飲み込む。
俺は、それだけは避けるべくゴリゴリで嘘を嘘で固めるっ!!
「そう!!一応家の剣術は収めたから王国の方に旅をしながら修行しているんだ!!」
必死の弁明。
明らかな動揺が相手に伝わっていないか、心配で仕方がない。
喉が乾く。
だが、そんなものは御構い無しに彼女の険しい顔はいつの間にか優しいものに変わっていることに気がついた。
ふぅ〜、これでなんとか納得してくれただろう。
あ、危なかった……
サシャの視線は先程よりも落ち着いたものに変わり、俺の話を多少信じてくれたことを示していた。
勿論、全部を信じているわけじゃないだろうけど。
まったく、気が抜ける場所が欲しいもんだな。
天使の様な笑顔を咲かせた彼女に見入った。
「なるほど、和樹様は自らを高めるために修行をしているのですね!!
感激いたしました!! 私決めました! 和樹様王国へ来て私と一緒に学院に入りましょう!!」
……は?
…………………………………………………
………はぁっ!?!?!?
頭が理解できない内容について行けずにフリーズ。
それでも、聞こえてきた言葉を整理して、一つの結論にたどり着いた頃には、再び脳が混乱に陥った。
冷静な判断など出来るはずもなく、ただサシャの言葉が頭を何度もよぎる。
サシャは一体何を言っているんだ?!
若年性のアルツハイマーなの? ねぇ? そうなの!?
本当に疑ってしまうが、このままでは埒が開かない。
とりあえず、疑問に思ったことは口にするのが一番だと考えて、落ち着きのない声で尋ねた。
「いやいやいや!!おかしいだろ!!今の話の流れでどうして、学院に通う事になってるんだよ!!」
やっぱり、このお姫様頭のネジ何本か抜けてるわ!!そんなことを内心で思っていると、サシャが説明を始める。
「和樹様は修行のために旅をなさっているということでしたわ」
「……あ、あぁ。 まぁ、そうだな」
そう、ここまではいいここまでは……
問題はこの後なんだ……
ーー何故?
「でしたら、やはり学院に入るべきですわ!!」
「はい!! そこおかしいからね!!」
俺のツッコミにサシャは首を傾げて何故?と言った様子を見せた。
ウグッ!! 可愛いっ!!
イヤ!! 違うだろ!? 可愛いのはあってるけど、そういう意味じゃなくてだな!!
今はそれどころじゃないんだよっ!!
「第一、なんで修行と学院に入ることが直結することになんだよっ!!」
そう、学院とは知識などを学ぶ場所であり、別段、体を使った修行に適していない。
まさか、異世界だと戦闘技術を多く学ぶことが主流になってるとでも?!
「それは簡単ですわ、私が入って欲しい学院には間違いなく世界の猛者達のご子息、ご息女が入っておられます。 そして、学院は生徒たちの決闘を認めているどころか成績に反映させています」
本当に、その通りだったぁ〜。
ここまでテンプレ展開は驚きを通り越して、唖然とした雰囲気しか作ることが出来ないわぁ〜。
なんだろう、決闘でそんな簡単に成績に反映されていいんだろうか?
俺は心の中で呟く。
てか、やっぱり、コッチの世界じゃあ、戦闘が当たり前の教育になってんのかよっ!?
ったく、面倒クセェ……
そんな事は御構い無しに、サシャは説明を笑顔で続ける。
「さらに、おそらく和樹様は剣術の腕は確かですが、魔法についてはまだまだの様子」
「……うぐっ!!」
確かに、魔力はあるけどこの世界の魔法を見たことがない。
さっきも護衛たちの回復魔法や炎魔法を見せてもらったけど、何やかんや理解は出来る。
一度また魔法程度なら使えるみたいだけど、さっき見た光景はなかなか新鮮であった為に子供みたいに少しはしゃいでいしまった。
その事を良くみてらっしゃる。
いやぁ〜、その観察眼は今はまだ発揮しなくてもいいです。
てか、やめて。
怖いから。
ま、せっかく、全ての魔法が使えるのに勿体無い感があるのは事実。
さっきも、回復魔法を試しで発動させるのに時間が多く掛かった。
原理が分かっても、それについての応用や発動時間の短縮は出来ないに越したことはない。
それを考えるとメリットもあるのか?
俺は畝りを上げはしないが、頭を捻って考える。
そんな様子を見て、微笑みを浮かべるサシャは言葉を続けた。
「しかし、そんな和樹様でも学院に入れば、魔法のことを1から学ぶことができます!!そして、さらにさらに、なんと和樹様に限り私たちの命を救って下さったお礼に学費を免除させていただいます!!」
……なんか、最後の方は地球でよくある、テレビショッピングだったなぁ〜。
と、場違いにも考えてしまった。
本当に懐かしいものだ。
子供の頃は、何度か見たことあったけど、あの人、まだやってんのかなぁ?
子供ながらに、テレビショッピングの胡散臭に腹をたてていた記憶がある。
さて、それよりもだ……
「う〜ん、ありがたいけどなぁ〜。 う〜ん…」
ただ入ると面倒くさそうなんだよなー。
俺、あの馬鹿に世界を救ってほしいとか言われてたのに、学院に入って大丈夫なのか?
本来、この地に飛ばされた理由は、たった一つ。
この世界の救済。
それも、この世界を統括している張本人……本当かどうかは兎も角……そんな奴からの直々の頼み。
態々、聞いてやる義理もないが、地球に戻る方法も、この世界で生きる術もない俺がサシャの甘い言葉に流されてもいいのだろうか?
という、考えが頭を埋め尽くす。
そんな事を考えていると、サシャは何かを勘違いしたようで説明の補足をしてきた。
「年齢の問題ならありません。和樹様の年齢は見たところ16ぐらい、つまり私と同年代ということです。しかも、転入という形ではなく、入学という形になると思います。」
ん? 今日って9月だよな?
てか、異世界と地球だと時系列が違うのか?いや、そんなことはないはずだ。
何せ、気候が日本と似ているし。
まぁ、一応、さりげなく聞いてみるか。
咳払いをワザとらしくしてから、サシャに尋ねた。
「もしかして、西の方の入学式ってこの時期にやっているのか?」
俺の質問が嬉しいのか、笑顔で答えてくれるサシャ。
……かわゆす。
……ご、ごほん!!
「えぇ、東の方はやはり五ヶ月前ぐらいですよね」
「……あ、あぁ、そうだよ」
いや、本当は知らんがな。
仕方ないけど。
だってこっちの世界に来てまだ5時間ぐらいだぜこっちのこと聞かれても困るな。
ま、コッチも嘘をついて現地人風を装っているから仕方ねぇーけど。
しかし、どうしたもんか……
季節や時系列的に問題はない。
それは問題ではないのだ。
問題があるとすれば、アストの役割をシッカリと果たすべき為に必要なことなのか否か。
迷いは、全ての悪行の元。
どうしようか、悩んでいたとしても仕方がない。
サシャには悪いが、ここは断ろーー
俺の思考に何かが入り込む。
心に誰か喋りかけてきた。
(はーい!!みんな大好きアスーーブベラッ!!!)
とりあえず、心の中でボコっておいた。
(おい、お前よく俺の心の中にこれたな、今からお前を刺身にするか斬り刻むかどっちにするか決めるからお前が決めろ。)
(ひぃぃーー!!それ両方一緒だからね!!それに、今から君にヒントを与えに来たんだ、僕を殺したらそれがきけないよ!!それでもいいの!!)
(…むっ!!)
なるほど、こいつの言うことも一理ある。
どうやって入り込んできたかはこの際、どうでも良いが、聞きたいことはまだ山ほどあるのだ、殺して仕舞えば、それすら聞けなくなるな。
俺は一瞬の思考後、アストに話させることにした。
(……わかった、とっとと話せ。)
俺はバカにヒントを聞くために話の続きを促す。
(もう、本当に荒っぽいな〜。これだから、地球じゃモテ無いーーヒィッ!! ごめんなさいっ!!)
(いいからとっとと話せよ!!)
さっきから、話が進まないんだよ!!
というより、俺の威圧で怯んでんじゃないよ!! お前、神だろうが!?
現実世界にも影響があったのか、サシャたちが青ざめた顔を浮かべていた。
とりあえず、謝る。
いやぁ〜、その後の変人を見るような顔は正直、かなり堪えた。
だが、耐えてやったぞ!!
……何が虚しくてこんなことやってんだろ。
◇
そして、再び意識をアストに向けた。
(とりあえず、君にはねそこのお姫様の言う通り学院に通ってもらうよ!!)
(どういうことだ?)
俺はアストがなぜ学院に通わせるのかがわからないから尋ねる。
メリットがあるからか? それとも、生活拠点を用意させたいからか?
はたまた……
(一つは、お姫様も言ってたけど君には魔法の知識がなさすぎるからね、それを補うためかな)
在り来たりな答えが一つ目として返ってくる。
それは俺でも予測できた。
まだ答えはあるにせよ、この答えは間違いではない。
俺という地球人が魔法というこの世界の常識を知らなすぎるという欠点を埋めること。
これをするには、魔法学校で学ぶほかない。ということだろう。
そしてーー
(なるほどな。 そんで?二つ目は?)
それは、さっき俺も思っていたことなので理解できる。
問題は他だ……
ありきたりな答えは分かりきっている。
こいつのことだから、何か裏があるに決まっているのだ。
出会って、五時間程度の相手に何を言ってんだという話だが、こいつの場合は裏がない方がおかしい。
じゃないと、俺を家ごと転移させるなんて強行突破を行うはずがない。
何かしらの理由が必ずあるはずなのだ。
アストは心の中で笑いながら答えた。
(二つ目は簡単さ、そこにこの世界を救う“鍵”があるからさ。)
(“鍵”?なんだそりゃ?)
俺は頭を捻るがよくわからずアストに尋ねた。
鍵? 鍵って、あの鍵なのか?
ま、それ以外には考えられないのだが……
しかし、さぁ? と言ってアストは先程と同様にふざけた様子を見せる。
(さぁ? 僕が教えられるのはここまでさ!!じゃーね!!良き異世界生活を!!)
しかし、アストは軽くあしらい何処かへと行ってしまうっ!!
いや!! おまっ!! ふざけんなっ!!
(おい!! ちょっと待て!?)
すぐに呼び止めようとしたが、アストの意識は既にこの世界には存在していなかった。
ちくしょう!! あのクズ野郎!! 今度こそボコってやる!!
「か……さま? ……かず……さま……和樹様っ!!聞いていますか?!」
えっ!?
目を開けると……穢れを知らない白い肌と、全てを透かすような碧眼。
桜色の唇がぷるんと揺れる。
そして、目の前にいる人が誰なのか、理解するのに少し時間を要したうえで、一気に顔を赤面させた!!
なんでサシャが俺の顔の目の前にぃっ!?!?
「うぉお!!びっくりした〜!!」
俺の反応にため息を一つ入れてムクれたサシャ。
めっちゃくちゃかわええ……。
和む。
「やっぱり、聞いていなかったのですね」
いいです、いいです。と言って拗ねてしまった。
周りの護衛たちからは更に冷やかな目が注がれ、なんともいたたまれない空間が出来た。
うん、これは誠心誠意謝る他ない。
「あぁ〜、その、なんだ、話を聞かなくて悪かったよ。 それで学院の件なんだが、よろしくお願いしてもいいか?」
「え? い、今何と?」
突然の言葉に理解が追いつかないサシャ。
……俺も、なんか突然言っちゃったけど、これは突然すぎるな。
心の中で反省をする。
だが、それが次に生かされるかはわからない。
それでも、サシャが俺の言葉を理解することが出来、先程の動揺した顔は何処へやら、今は桜が咲き誇ったかと勘違いするほど美しい笑顔が俺を包み込んだ。
……やっぱり可愛い子は笑顔じゃないと。
俺はそう心で思いながら、火照る体を意識し過ぎないように、窓の外の移りゆく景色を眺める事にしたのだった。
次は王国に入ります!!
ようやく町にはいれる〜!!
誤字・脱字があればよろしくお願いします!!