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聖杯の呪いですけど何か?  作者: KAMITHUNI
第1章 学生編
7/220

第4話 ラブコメですか?

おはようございます!!

暇人と思われているKAMITHUNIです!!

今日は、珍しく忙しいのでたぶん、これだけだと思いますが、楽しんでいただけたら幸いです!

誤字・脱字があればご報告よろしくお願いします!!

 おっす!! 俺、宮部和樹!!

 実は今、凄く困惑しています!!


 目の前にいる美少女に『剣聖様』と呼ばれたからというのもあるし、髪は金髪で背中辺りまで真っ直ぐ伸びていて、スタイルもいい!!顔は整っていて少し幼い感じがあるがそれが体とのアンバランスさから何かそそるものがある。

 服はおそらく、ドレスだろう。薄ピンクのドレスを着ていて彼女の白い肌とマッチしていて……うぉっほん!!

 ……話が逸れた。とりあえず、そんな子に話掛けられれば困惑するのは当然だと思う!!うん、そうに違いないっ!!


「あの……剣聖様?」


「……はっ!!」


 俺はそんな美少女に声を再び掛けられ我に帰る。

 いかんいかんっ!!

 落ちつけ〜俺……

 俺は心を落ち着かせ女の子に向きなおる……


 いや、何を緊張してんだよ。

 向こうじゃ、普通に女の子と会話ぐらい出来てただろうが。


 一つ間を入れてから、金髪美少女に向きなおる。


「……悪い、少し考え事をしていた」


「そうですか!! よかったー!! 先程の戦いでお怪我をなされたのかと思いましたわ。 本当によかった」


 ニパッ!!とした笑顔を向けて俺の怪我の心配をしてくれる……


 うっ!!見知らぬ俺の心配までしてくれるなんて、なんていい子なんだ(泣)

 俺の周りの人達にこんな人いなかったから、目から汗が出てくるぜ!!


 感動心を持ちながらも、いつ背中を刺されてもおかしくはない状況という事は理解できているので、警戒心はバリバリで働かしているけどな。


「……っ」

 護衛の一人が俺の視線に気がつき、目線を逸らした。

 少し恨めしげだったことは言うまでもない。

 他の奴らも、大怪我をした護衛たちを魔法か何かで回復させてはいるが、此方に視線やら嫉妬やら、はたまた憎悪を向けてくる。


 だが、俺がさっきの盗賊達を一瞬で葬ったことなどがあり、実力的にも恩義的にも手を出せずに悶々としていることはわかる。


 だからって、殺気をこんなに飛ばすかね。


 地球では考えられないほど血生臭な世界であることは理解できた。

 日常茶飯事でこういった事が起こり得る世界。

 周りの人たちの対応がそう物語っている。

 死体の処理や、負傷者の応急処置、周りへの警戒……その全てが、手慣れていて、場慣れしている何よりの証拠だ。

 まぁ、そんなことよりもだ……


「……とりあえず、その剣聖様と呼ぶのはやめてくれないか。」


 俺は苦笑いして美少女に提案する。

 だって、恥ずかしいんだもの。

 初対面の女の子に“剣聖様”と呼ばれたら、流石の俺でも恥ずかしすぎる。


 しかし、女の子は笑みを作って、頭をフルフルと横に振り、否定から入ると同時に、俺に嫌な予感を覚えさせた。


 背中が凍える。


「……いえ、貴方様の先程の剣技は正しくこの世界の誰も真似できないほどの技術。そして、たゆまぬ努力で身につけたであろう神速の太刀筋!! それは間違いなく世界最強の剣士の《剣聖》という二つ名を呼ぶにふさわしいお方だと私は思いますわ!!」


 やめて! やめたげて!! 俺をそれ以上辱めないでー!!

「あの、本当に恥ずかしいんでとりあえず名前で読んでくれ。 そういうことだから、自己紹介ってことで俺の名前は宮部和樹って言うんだ。よろしく!!」


 俺は二つ名が恥ずかしかったので自己紹介して名前で呼んでもらおうという作戦に出た。

 これならば、名前で呼ぶこと以外に道はないだろう!!

 完璧すぎる作戦に笑みが隠せない。

 それでも、背中から冷たいものが離れてくれない。

 それに応じるかのように、この女の子は何故か意地の悪い笑顔をこちらに向けた。

 うん、嫌な予感しかしないね。


「はい!! 剣聖様!! 私の名は、サシャ・アースガルドですわ!! 一応、アースガルド王国の国王が娘、第一皇女のサシャ・アースガルドですわ。つまり姫です。 以後、お見知り置きを」


 翻したドレスの裾を摘むと同時に、上流階級並みのお辞儀を優雅に決める、お姫様。

 おぉ、流石に様になってんなぁ〜

 てか……


「なぁ、君わざとだよねっ!! 俺をいじめて楽しい!!? てか姫かよ!!」


 テンプレ要素多くね!!?いいのか異世界!?このままだと本当にテンプレに飲まれるぞ!!


 俺は一時の心配を浮かべながら、今の状況をサシャに伝えると、笑顔を浮かべて、我が国へご招待させていただきますわ。 とか言っていたので、お言葉に甘えさせてもらうことにした。


 勿論、その時に、また剣聖様とからかわれたのは言うまでもない……


 そして、そんな一国の姫様で、お茶目であるサシャと出会い俺はアースガルド王国まで一緒に行くことになった。


 ……てか、ラブコメ要素なくね?

 だって、サシャの視線って絶対に尊敬の目だからね!?

 なんで、そこだけテンプレ要素がねぇーんだよっ!!

 くそったれがよぉ〜!! 俺に薔薇色は早いってか!?

 フザケンナよぉ〜!!


 そんな俺の心の呟きが出てくる以外は、普通のファンタジー系の王道だったという……


とりあえず、ノルマ達成!!したのでOKってことで!!

誤字・脱字があればご報告よろしくお願いします!!

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