第1話 始まりの町ならぬ始まりの家?
いよいよ本編です!!
誤字・脱字があればご報告よろしくお願いします!!
「……ぅ……っ……ん?……こ、こは?」
俺は見覚えのない景色を見渡す。
あたり一面の草原に、周りは木がたくさん生えており、そこが森であることを強調している。そして、その横にあるのは、どうやら、道のようだ。
うん……全く見覚えのない場所だな。
どうやらあの馬鹿の言う通り俺は異世界に飛ばされたらしい。
冷静な俺が怖いな。仕方ない。
「とりあえず、めんどくさいから寝るか」
俺は考えるのを止めて寝ることにした。
おっ、ここら辺は風があって気持ちがいい。これなら、充分寝られそうだ。
そう思って、寝転ぶと空が見える。あぁ、なんて気持ちのいい空なんだ。
澄み渡る青に途切れ途切れにある白い雲がいい具合にマッチしている。それに加えて降ってくる家。
…………。
………家っ!?
「てか、あれ俺ん家じゃねーか!!!」
しかも、まっすぐこっちに向かってきてやがる。おいおいっ!!ふざけんなよっ!!
「やばい!!踏み潰される!!」
俺は咄嗟に飛び起きその場から緊急離脱する。
家が落ちてくる落下音が近くまで迫ってきていた。このままだとっ!!
ズドンッ!!と言った大きな音があたりに響き渡る。
「…グッ!?」
俺はそのままの勢いで吹き飛ばされて地面に叩きつけられる。
クソッタレッ!!怪我したらどうしてくれんだよっ!!今のところは痛いところだらけだが、大した傷はない。如何やら耐久のステータスが高かったおかげだろう。
しかし、家が落下した場所は砂埃が舞っており家の状態を確かめられる状況ではなかった。
「なんで!!家が降って来るんだよ!!ゴホッ!!ゴボッ!!」
そして、砂ぼこりが晴れるとそこには家が立派に立っていた。
テッテレ〜ンッ!!
何故だか、そんな効果音が聞こえてくるような家が立派に建っていた。
そしてその事に、俺は思わずワナワナと震え始めた。
お、おいおい、冗談よせよな?!マジでっ!!?
な、なんで、なんでっ!!ーー
「なんで、最初から立ってました感出してんだあのクソ神ガァァァ!!」
俺の叫びは虚しくも虚空へと消えていくこととなった。
◇
とりあえず俺も家も無事?だったのでよし?とする?事にして、家が心配なので中のチェックをするために家の玄関に近づき鍵を……ない、鍵がない。よく見れば鍵穴も無い。WHY?
はぁ……。
俺は盛大なため息を吐く。これどうやって開ければいいんだよ!!
まさか、家が有るのに野宿でもしろってか?
何処まで腐ってやがる、あのクソ神。そして、そんな時に俺はふと思い出したことがある。
「あ!!」
そう、この世界は魔法がある。しかも、俺は魔法を作ることができるらしい。
「……考えていても仕方ないか」
大人しく観念した俺は、初めて魔法を使ってみることにする。
俺は魔法を使ってみることにした。
しかし、どうやって魔法を使うんだ?
とりあえず、腹に力を入れてイメージしてやってみるか。
「……ふんっ!!」
俺は腹に力を入れ体に血が流れるようにして、鍵が開けれるようなイメージをする。
すると、ガチャっという音が玄関から響いた。
「おぉ!!本当に開いた」
だけど、俺は少し心にダメージを追っている。なぜなら…
「初めての魔法が鍵の開け閉めなんて、ショックだ!!」
初めてはもっと激しいのがいいじゃん。こう…ズッバゴーンッ!!みたいな……
…なんか卑猥だな。…うん…言い方がズッコンー…これ以上は止めておこう…うん、その方がこれからの精神を分けるだろう…
「…まぁ、とりあえず空いたし入るか」
俺は気を持ち直して家に入ることにした。
◇
家に入って最初に言いたいことができた。
それは、ただいまとかそんな感じのことじゃなく…
「いらっしゃいませ、ここは宮部家です」
「……誰?」
はぁっ!?マジで意味わからんっ!!
あのダメ神何してくれてやがる!!誰かわからんけど明らか、某RPGとかで出てくる町の村人Aみたいなのがいるんですけど!!!?
「いらっしゃいませ、ここは宮部家です」
まだ言ってやがる。とりあえず、この場を去りたいので俺は奥に行くことにした。
そして俺は心の中で思った。
……始まりの町ならぬ始まりの家かよ。
俺はそんなショウモナイ事を考えて、これからの異世界生活に不安を持ち、溜息をついたのだった。
今日は調子がいいからプロローグと合わせて4つも出せてしまった。
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