前編
異世界転生に憧れてる方にとっては不快と感じる内容かも知れません。
予めご了承ください。
無理だと思う方はブラウザバックをお願いします。
気が付いたら何も無い白い空間にいた。
ここはどこだ?そしてなぜ自分はここにいるのだろうか?
えーっと、俺は明け方まで試験勉強をして、疲れはてて寝てしまったはずだ。
なのに何でこんなところにいる?妹の悪戯だろうか?
「こっちを向け」
「?」
振り向くと、杖を持った老人がいた。
「あんたは?」
「儂はお主たちが思う神という存在だ。」
一体何がどうなってるのか。
ここはどこなのか。
そしてなぜ自分は神とか名乗る頭と格好の可笑しい年寄りに話し掛けられてるのか。
「頭が可笑しいとは失礼な。儂は正真正銘の神だ。お主の名前は空で間違いないな?」
「ああ、確かに俺の名前は浅岸 空だけど…。って、なんで俺の名前を知ってるんだ?」
おまけに自分の思考も読まれている。
訳がわからない。
「儂は神だからな、知らんことなどない。」
相手はあくまで自分は神だと言い張るつもりのようだ。
「………………それで、その神さんが俺なんかに一体何の用だ?」
「実はな、お主に異世界に旅立ってもらいたいのだよ。そしてそこで生活してもらう。望むならお主にチート能力を与えてもいいし、ハーレムを望むなら叶えてやる。どうだ?」
これは、あれか。
最近ネットの小説で流行ってる異世界チートのやつか。
テンプレもいいところだな。
「色々と突っ込みたいこともあるが、取り敢えずあんたの言いたいことは理解した。」
「ほう。では?」
「ああ、だから俺は…」
後編に続く