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no sideです。



その後の生徒会室。


「かいちょー!どういうことですかぁ?……まさか!あんな奴とつき合って!?」


「違う。昨日ちょっといろいろあっただけだ。」


「酷い!僕というものがありながら!」


「だから違うって。そもそもお前とも付き合ってねえ。」


西野はいらいらした様子で応える。


「あらー?愛ちゃん浮気ー?」


明らかに面白がっている声が入口からかかる。


「はぁ…遅かったな、悠仁。」


「ゆぅちゃんだぁ!」


へらへら笑いながら部屋に入ってきたのは生徒会会計を務める宮本悠仁(みやもとゆうと)だ。


「さっき、すごい早足で生徒会室を出た子がいたけど、どうしたのー?」


「そいつ、泥棒猫だよ!かいちょーを盗った。」


「へぇ、泥棒猫?」


面白そう。と宮本が呟いたのは誰にも聞こえなかったようだ。


「ゆうちゃん気をつけてね!」


「はいはーい。ありがとー。」


「えへへ♪」



「……おい。そろそろ島田は帰れ。お昼に収集をかけたが、俺が呼んだのは生徒会役員だけだ。」


「ひっどーい!いいじゃん別に!」


「駄目だ。お前は一般生徒だ。生徒会役員でもないお前がいたら邪魔だ。」


「むー。」


ピンクの髪の毛をした美少年の名前は島田愛(しまだあい)

ちょうど一週間前から突然生徒会室に現れ、それから何故か毎日生徒会室に喋りに来る。


「愛ちゃん。ちょーと生徒会のみんなで大事な話をしなきゃならないから今日は帰ってもらってもいいかなー?」


「えーゆぅちゃんまでそんな事言うのぉ?」


「今度2人でカフェにでも行こう?それじゃだめー?」


「えっ2人で!?行きたい!」


「よしよし、いい子いい子。じゃ、今日はもう帰ろうねー?」


「うん!ばいばーい!」


ドタバタと去っていく島田を宮本はにこやかに、西野は苦々しい顔で見送った。


「お前はあいつの飼い主か。」


「あはは」

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