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生徒会室前。ただいま昼休み。
俺はお弁当と服を西野会長に届けに来た。
コンコンとノックをしてドアを開ける。
「失礼し……お邪魔しました。」
「まてまて!助けろ!」
「かいちょー何言ってるんですかぁ?」
何だろう。何か見てはいけないものを見てしまった気がする。
また明日出直そう。
そう思って踵を返して帰ろうとしたら中から助けを求める声が。
「おい橋田!頼む助けてくれ!!!」
これ助けなきゃならない感じ?
めんどくさー。
「なんでもするから!」
「会長!大丈夫ですか?」
生徒会室の中に入って襲われていた会長を助けに行く。
「……。」
俺に起こされた会長は呆れた目で見てくる。
助けたのに酷くない?
「もぉ邪魔しないでよ!良いところだったのに!」
そう言って怒っているこの人は誰だろう。
ピンクの髪の毛に人形みたいに可愛らしい顔立ち。背は低くて体はひょろい。今にも折れそう。
一言で表すなら美少年、だな。
てか、ピンクの髪の毛とか校則的に大丈夫なのか?
とりあえず謝っておこう
「ごめんなさい?」
「なんで疑問系なの!?ちゃんと謝ってよ!」
「えーてか、何してたんですか。」
「ばっ!別にナニもしてないよ、まだ。少し押し倒して唇奪おうとしただけ。」
顔を赤くして何言ってんのこの人。
「え、ホモ?」
「違……あれ、あ、そうだ違わない!そう!僕はホモだけど何か?」
いや、ドヤ顔で言われてもな。
「はぁ、まぁ別にいいんじゃないですか。そういえば会長大丈夫ですか?」
「……っ!」
さっきから静かだなと思ったら生徒会室から出ていこうとしてたぞこの人。
「かいちょーどこ行く気ですかぁ?話は終わってませんよ?」
「ちょ、ちょっとトイレに」
「なら僕も一緒に!」
「いや!もう大丈夫だ。」
「?そうですかぁ。なら話の続きをしましょー♪あ、君は早く出ていってよね。邪魔。」
ピンク頭にしっしっと手を払われる。
助かった。早く出たかったんだよ。
「会長。約束のお弁当と昨日汚してしまった服、洗ったので返しますね。では。」
ここに来た用事をすませてさっさと生徒会室をでる。
部屋の中からピンク頭がどういうこと!?と叫んでいる声や会長の裏切り者!という声は聞こえなかった、ことにしよう。