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【鬼ごっこ】内容・ルール
〇制限時間は1時間
〇全学年参加
〇1年生は全員逃げる方
〇2・3年生はくじを引いて半分が鬼
〇捕まえた数が多い人、逃げきれた人には景品あり
〇(王子がどうしてもやりたいと駄々をこねたので、)捕まった人は捕まえられた人の命令をひとつ聞く(※ただし内容は生徒会の許可が必要)
〇あくまでも目的は生徒同士の交友を深める事と、1年生に校舎の構造をだいたい覚えてもらう事
〇暴力禁止。羽目を外さないこと。
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「鬼ごっこスタートだ。」
体育館の舞台上にいる会長からの鬼ごっこの説明や諸注意が終わり、開始の合図をだした。
そう、今日は新入生歓迎会当日だ。まわりは副会長の案でなった猫耳ばかりだ。
ほとんどの男子高生が猫耳を付けているこの状況はかなり異様だ。いや、ぶっちゃけ気持ち悪い。俺も人のことは言えないが……
ちなみに、変人王子の案である囚人服はなくなり、何故か制服で鬼は体操服だ。
逃げる奴と鬼の見分けはつきやすいが、逃げる方は動きにくくないか。
「おい、千夏。逃げるぞ。」
「……おう。」
俺と同じく猫耳を付けたよっしーが言う。イケメンはなんでも似合っていいですね。
とりあえず、よっしーと校舎の奥の方へと逃げる。
「ここまでくれば大丈夫だろ。」
「ああ。」
よっしーが返事をしたかと思うとじっとこっちを見つめてくる。え、何。いきなりどうした。
「なんかついてる?」
「や、それ案外似合うなって。案外。」
よっしーが見ているのは俺の頭の上。
「は?猫耳のこと?」
「おう。」
パシャッ
返事とともに写真を撮られる。
「勝手に撮んなよ。」
「春乃に送ろうと思ってな。」
「はっ!?姉さん???やめろ!それはだめだ!」
俺の姉の春乃は変な奴だ。男の変な写真ばかり集めている。
小さい頃、いろんな服を着せられては写真を撮られ、中学生の頃にその撮った写真を見せられいろいろと説明される。その内容が本当に気持ち悪いんだよ。ほんと。
「あ、送信しちゃった。」
「よっしーてめえ。」
俺も自分のスマホを取り出してよっしーの写真を撮ろうとする。
「逃げんなっ!すばしっこいな!!」
動きまくるので写真はブレブレだ。くそ。
しばらく奮闘したものの、結局撮れず疲れたので座り込む。
「……無駄に疲れた…。」
はぁはぁと息切れる俺に対して、よっしーはまったく疲れていない。こいつ体力バカだからな。見た目はインテリ風(笑)なのに。
「そういえば……バカ田。上向け。」
「ああ?…っ!」
上を向くと間近によっしーの顔があり、両手で顔を掴まれる。
「何」
「動くなよ。」
そう言われ、とりあえず素直に動かないでいる。
よっしーの顔を間近で見るなんていつぶりだろうか。小さい頃は美少年でよく女の子と間違えられていたのに、今では少し男っぽい顔になってきているのでさらにモテるようになっているだろう。
男にもモテているらしいが。
「よし。できた。」
「?」
「春乃が作ったヘアピンだ。渡すように頼まれていたんだが忘れていた。」
ああ、さっきはそれを一生懸命つけてたのか。普通にくれたら自分でつけれたんだけど。
「ほんと、姉さんはこういうの作るの好きだな。あとでお礼くらいは言っておこう。」
前髪が長くなってきて鬱陶しかったので丁度いい。
「ちなみにそのヘアピン、俺とお揃いらしい。」
「まじか。」
何を考えているんだ、うちの姉は。
その時、複数の足音が
「いた!水谷様だ!」
「水谷様!動かないでくださいね!」
「今行きます!」
水谷様って……吹き出しそうになるのを必死で抑える。
あの人達は……体操服を着ているので鬼だ。
「モテモテだな。」
「うるさい。逃げるぞ!」
「言われなくても!」




