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橋田sideに戻ります。


「こんな漫画のようないたずら初めてされたわ。」


朝、いつもどおり登校してきたら靴箱が悲惨なことになっていた。


生徒会から離れろ


近づくなブサイク


死ね


調子に乗るなよ


油性ペンで書いてある。水では消えなさそう。あと、これは赤いペンキ?が靴箱中に塗りたくられていてなんか、すっごく赤い。

そんな中に俺の靴(もちろん真っ赤)があり、靴の中に入っている画鋲がきらりと光っている。



「……靴とかの弁償代って学校がだしてくれないかな。買い換えるのめんどくさい。あ、赤いペンキくらいは落とせるんじゃね?あー洗うのもめんどくさい。もういっそ赤の靴でもいいや。変じゃないだろ。」


「変だろ。」


振り返ると怪訝な顔をしたよっしーがいた。


「あ、よっしー。おはよ。」


「……もう少し動揺しろよお前は」


「え、動揺してるけど」


「嘘つけ。やられたやつに心当たりは?」


「んーとくに恨みを買うようなことはしてないと思うんだけど。」


実際、あまり他の人と接触していないので恨まれるような機会はなかったはず。


「落書きの内容的に生徒会のファンだな。しかしこれは……」


「え、生徒会にファンなんているのか?男子校なのに?」


「……この学校は普通の男子校とは少し違ってホモが異様に多いんだ。そんな奴らに人気なのが生徒会。アイドル的な感じで扱われている。」


「へーよく知ってるな。」


だから、入学式の時に生徒会長の挨拶で悲鳴がでていたのか。

それほど人気とは……


「ん?でもなんで俺が?生徒会手伝ってるけどそんなに関係なくないか?」


「妬んでるんだよ。いきなり出てきた誰ともわからないやつが自分たちのアイドルと仲良くしだしたから。」


「そういうもんなのか。それはまた申し訳ないことをしたな。」


「いや、怒れよ……もうほんとこの兄弟は……」


「あの」


「ん?」


声をかけられた方を振り向くと二人の男子生徒が立っていた。

俺たちに声をかけた方の生徒は髪の毛がふわふわしててとても可愛い雰囲気だ。しかし幼い。下手したら中学生に見えるんじゃないか?

もう一人の方はいかつい。え、ほんとに高校生?と思うほど老けて……大人びている。傍からみたらこの二人、子供とその保護者みたいだな。


「よ、よければこの靴使って!」


差し出してきたのは真っ白で綺麗な靴。


「え、でも」


「これ、予備用の靴だから!ちゃんと自分のあるし気にしないで使って。」


へへっと笑って自分の履いている靴を見せてくれる。


「……じゃあ今日一日だけ。ありがとう。」


「いえいえ、じゃあね!」


「え!?ちょ、待っ」


呼び止めようとするがすでに二人は去っていってしまった。

優しい人もいるものだな。この学校来てから優しくされたことなかったから素直に嬉しい。


「あ、名前聞き忘れた。」


もっとちゃんとお礼を言わないといけないし、何よりこの借りた靴を返さねばならない。

1年だとは思うんだけど……


「……お前覚えてないのか?あの二人、俺たちと同じクラスだぞ?」


「まじか。」




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