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「バカ田、今日の放課後生徒会室に来い。」
と、朝のSHRで担任に言われたので放課後、生徒会室に来た。
「いらっしゃーい!」
「え、あんたはあの時の……生徒会だったのか。」
俺を出迎えたのは、昨日生物準備室で襲ってきた人だった。
この人改めて見るとすごくチャラい。金髪の肩まで伸びている髪をハーフアップにして、耳にはピアス、ネクタイゆるゆる。シャツはズボンに入れずに出してある。
え、こんな人が生徒会とか大丈夫なのか?昨日人を襲ってましたよ???
「そうでーす。改めまして、生徒会会計をやってる宮本悠人でっす!今日は生徒会のメンバーの紹介と仕事の説明のために呼んだんだよー。」
「ああ、それでか。てか、チャラ男会計とかどっかの王道BL小説によくある設定だな」
姉に無理やり読まされた奴が確かそんな設定なのが多かったはずだ。
「君もそう思う!?」
「うわっ!!」
チャラ男会計を押しのけて俺の手を勢い良く握ってきたのは王子だった。
は、何言ってんの?って思うかもしれないけど本当に王子なんだって!
金髪碧眼。優しそうな顔立ちでどこか上品に見える正統派イケメン王子だ。
まさにみんなが考える王子像が三次元に現れた感じ。
「いやー、まさかこんなところで同志と出会えるとは!」
「同志?」
「え、君も腐男子なんじゃないの!?」
「違いますけど」
「なんだって!?」
なんか、この人からとても残念な香りがしてきた。
「海、橋田くん困ってるからそろそろ離してあげて。」
「あ、つい。」
そう言ってパッと手を離してくれたものの、王子はまだなにか言いたげにこちらを見ている。
「橋田くん。中へどうぞ。」
これまた王子とは違った雰囲気のイケメンな人に中へと導かれる。
生徒会室の中はイケメンパラダイスだった。なにこれ嫌がらせ?
「さて、生徒会の手伝いを承諾してくれてありがとう。僕は2年、副会長を努めている村岡宙です。」
さらさらな黒髪に泣きぼくろが印象的。中性的で綺麗な顔立ちをしている。
今まで会った人の中で一番まともそうなんじゃないか?この人。
「さっきはごめんね。1年、庶務を担当してる村岡海です。宙兄さんの弟だよ。同じ1年同士よろしくね。」
にこりとさっきまで興奮していた王子が思っていたよりも普通に挨拶をする。
同い年だったのか……
「はじめまして!2年、書記の加藤楓です。ありがとよ!!!これで俺の雑務が減る!よっしゃぁぁぁあ」
「うるさい楓。」
「ごめんなさい……」
村岡先輩に怒られしゅんとする姿はまるで犬。
この先輩も、もちろんイケメンだ。髪は焦げ茶色で所々はねていてくせ毛なのかわざとなのかはわからない。前髪はあげてピンで留めてある。目の色も髪の色と同じ焦げ茶でくりくりしてる。
「最後は俺だな。もうお前には自己紹介したがもう1度言う。3年、生徒会長の西野智明だ。これからよろしくな。」
「えっと、1年の橋田千夏です。よろしくお願いします。」
とりあえず、自分も自己紹介をしておく。初対面の人もすでに俺の事知ってるっぽいけど。
「会長。」
村岡先輩が急かすように西野会長を呼ぶ。
「ああ。……ようこそ、生徒会へ。これから1年間、俺たちで全校生徒が有意義な学園生活を送れるよう頑張ろう。」
そう言って笑う生徒会長。周りにいる生徒会役員達。後ろでそんな俺たちを見守っている担任。
………あれ?どこかで、この光景を見たことがあるような。気のせい?
同時刻。
「ありえない!!!どうして?どうしてあいつが最初の、私がするはずだったイベントを……?」
ある場所である生徒がそう叫んでいた。




