大介の家(1)
「ただいまー」
「おじゃまします。」
途中でデザートやジュースなどを買い、今大介の家に着いたところだ。
「あれ?お母さんは今日はいないの?」
「今日は知り合いの結婚式らしいんだ。だから一日中いないらしいからくつろいでいいぞ。」
「へー、じゃあ沢山遊べるな。」
「ああ、難しくてクリアできないゲームがいくつかあったから教えてほしいし…」
「いいよ、いろいろ教えてやるよ」
「ありがとう」
「まずは、シュークリームを食べたいな…それからだよ。」
「じゃあ、先に俺の部屋で待っていてくれ」
「はーい」
僕は先に大介の部屋に向かった。
「久しぶりだな…大介の部屋。」
俺は大介の部屋に入ると一通り見渡した。
サッカーボールや賞状。ゲームとか、色々あるが整理整頓されている部屋。
「少し賞状が増えたくらいだな…。」
そうやって色々見てると下から階段を上がってくる足音が聞こえた。
「優斗、アイスティーで良かったよな?」
「あっ、うん。ありがとう。」
「さっさと食べて、ゲームしようぜ。」
「そうだね、食べようか。」
僕らはさっき買ってきたシュークリームやお菓子を食べ始めた。
「うん、やっぱりシュークリームは美味しいな…。」
「本当に優斗はシュークリームとかが大好きだな。」
「だって甘くておいしいじゃん♪」
「そうだな。」
大介がクスクスと笑う。
「笑わなくたっていいじゃん…。」
「まあ、そんなに機嫌悪くするなよ。
あっ、クリーム付いてるぞ?」
「んっ?どこ?」
「ここだよ。」
大介が僕に顔を近づけほっぺたについてるクリームを舐めた。
「えっ…大介…?」
僕は顔が真っ赤になってしまった。鏡を見なくても分かる。顔が熱い。
「あっ…ごめん!」
そう言うと大介は背中を向けてしまった。
「いや、大丈夫だよ…。少しびっくりしただけだから…。
ほら、早く食べてゲームしょう?」
「そうだな…」
僕らは何も話さず残りを食べた。