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放課後
始業式が終わった。
僕はみんなと少しあいさつした後に裏門へ向かった。
「まだ大介来ないな…。」
大介はイケメンでサッカー部のエース。
そのせいで、いつも追っかけの女子たちのせいで待ち合わせに来るのが遅い。
「また今日も、女子たちのせいで遅いのかな…。」
僕はそう呟き、小説を読み始めた。
「優斗、遅れてごめんな」
僕が小説を半分くらいまで読み終わった時に大介がやっと来た。
「いいよ、大介のせいじゃないってわかってるし…。」
「ありがとう。」
本当は許せないくらい寒い中で待っていたけど、いつも大介の顔を見ると許してしまう。
「少し寄り道していい?
待ってたからお腹すいちゃった…。」
「おっ、いいぞ。
何を食べよっか?」
「シュークリーム…コンビニのでいいから。」
僕はシュークリームやエクレアなどのデザートが大好きだった。
「じゃあ、奢ってやるから俺の家で食べよう?
今日暇だろ?遊ぼうぜ」
「嗚呼」
僕らは大介の家に向かった。