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あなたのための神入門  作者: K‐セイ
3/3

第二神話、幻影の首都

「さあ、選べ!」



















「俺は…家族を守ると決めた!この四季乃神仰太に二言はねぇ!」


「そうですか、ではいくです!」


その瞬間仰太の目の前が白い光に包まれた。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


「うっ、うーん」


周りがやけに明るくて目がうまく開かない。


「お!起きたか。


おーい、マルーお客さんが起きたぞー」


渋くて陽気な男の声が聞こえる。


仰太が起き上がって、慣れてきた目で周りを見渡すとそこは明るさに包まれた小綺麗なヨーロッパの


町並みのような風景が広がっていた。


「ここは…どこだ?」


そう言いながら仰太は渋い声の主を探す。


その人はちょうど仰太の後ろに座っていた。


「ここは天界の中枢都市イルジオンです。」


聞き覚えのある声がその男の後ろの方から聞こえてきた。


「あなたは前の世界ヒューマンパーツからこちらの天界にやってきたですよ」


「お、お前は!」


その見覚えのある少女の姿をきっかけに仰太の記憶がまるでついさっきあったことのように蘇った。


「そうか、俺は…」


状況を理解して落ち着いた仰太は景色ではなく、自分の周りを見渡したどうやらここは高台に位置し


ているらしい…


「ここは…家…いや、城?」


「ここは俺の家、神憑邸だ」


座っていた男が立ち上がり庭であろうところに出ていきながら言った。


「神憑…」


どこかで聞いた名だった。


「親子なのか?」


「いや、マルは孤児でな、うちで引き取ったんだ。だから俺に奥さんは居ねぇ。


もうな…」


もう、という言葉に気になりはしたがプライバシーに障りそうなので聞こうとはしなかった。


「お前は五日間も寝ていたんだ、


もう入塾式まで一ヶ月間しかないから早く準備せにゃならん。」


「五日間も…それより入塾式?


すまん、すべてがいきなりのことだったからあんまり今の状況が飲み込めないんだ。」


すると、その男が不思議そうな顔をしながら口を開いた


「お前さんマルからなんも聞かされてないのか?」


「はい…半ば無理やりな感じで」


男はびっくりした顔になった


「マル、お前何も説明しなかったのか?」


「はいです、もう覚醒が始まっていたので」


あまり話さない性格らしく説明されてはいないようだった。


「何、もう覚醒が始まっていたのか。」


男は興味ありげな顔をして続けた。


「そうか、ならば俺から説明しよう


「まず、俺の名前は神憑 クレオだそしてお前にはこれから塾の卒業まで俺を師匠とよんでもらう。」


「わかった、俺のことは仰太でたのみます。」


なぜ?という顔をしたが縦に首を振った。


ここをしらない仰太にとっては、従うしか道がなかった。


「よし、そしてお前を襲ったあの頭痛は一言で言うとレコイドの暴走だ」


「レコイド?」


「そうだ、レコイドとはこれから仰太、お前が使うことになる能力の媒体として使われるパワーだ。


その能力の名称はクリエイトアビリティ。


自分の脳から体の各位のレコイドに指令を出してその各位のレコイドが空間の書き換えをする。


例えば自分のレコイドを放出して熱事象を書き換えると炎が出たり冷却して固めたりできる


それ以外にも風をおこしたり自分の身体能力補助もできる。


大まかにクリエイトアビリティは五つだな熱、力、方向、性質、創造だ。


最後のは例外的に扱われることが多い。なにしろ0からつくるから脳への負担が大きすぎるんだ。


ちなみにお前の頭が痛くなったのはレコイドの量に器が耐え切れなくなったのだろう


お前には封印が施されていたからな。」


「封印?」


「ああ、お前を守るために施されたお前を縛るための封印だ。


それが今回器の大きさをとどめてたがそれをといたってわけだ。」


そこで一息飲んでまた口をあけた。


「さて、ここからが本題なんだ。


お前には一ヶ月後の入塾試験までにクリエイトアビリティを身につけてもらいたい」


「あの、師匠、なぜ俺は入塾しなきゃいけないんですか?」


「うむ、最もな質問だな。


ここからはお前自身の話になってしまうんだが


…おまえの父型のおじいさまは神をしてたんだ…」


「は?」


仰太が呆気にとられて口をぽかんとあけた。


「だーかーらー、お前の爺さんは神様してたっていってんだよ!」


…数十秒考えて仰太が口を開いた。


「だったら俺は神様の孫だと…」


「そういうことになる。


「んで、俺がそのお前の爺さんの弟子というわけだ」


これでなぜ俺をこの人たちが助けたのか納得がいった。


「で、お前は俺の師匠の孫なわけだ。


創造のなんたるかをしってもらいたいし、まあ、他の話はまたこんどだ。」

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