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異界のストーリーテラー  作者: バルバダイン
第二部 「ラトロード領の日々」
59/65

第五十五話 「メルレンの内政チート入門」

おひさしぶりです。

しばらくのんびりテンションです。

苦手な方はスルーでも差し支えありません^^;

 伯爵になってほぼ半年。


 また夏が来た。


 相変わらずの開発の日々なのだが、いろいろと予想を超えてきている。


 まるっきりの開拓地ではなく、分割された旧公爵領なので、開発を進めなければならないのは旧サボの村周辺の新伯爵領主都なのだが。


 大戦で南部から疎開してきた民衆が大量に流入している。


 僕は内政チートとかないのに「大戦の英雄様」への期待値が高すぎる気がする。


 まあダメ統治なら逃げ出すだろう。


 しかしカーマインさんとネヴェ・バンドワールがいたらダメ統治になんぞなるわけがない。


 編入された町や村の戸籍、財政、農産、インフラ整備状況などの引継ぎから、新たな人員の配置や仕事の割り振り、新都開発の監督など膨大な仕事量をバリバリこなす二人とアル、そしてサラを見ていると尊敬の念が。


「サラは書類仕事できたんですねー」


「お父様に領土経営について幼少の頃から厳しく仕込まれていますから当たり前ですわ。で、メルレンは何をサボっていますの?」


「あ、ハーイ。すいません」


 正直バイトした時にも帳簿つけなどするわけはないので、数字やお堅い文書と格闘するのは未経験で非常に苦労していた。


 エクセ〇とテンプレートが欲しい。


 それでも書記官は随時増員され、僕のところには決裁文書にやたらハンコを押すような仕事しか回ってこないのは皆の気遣いなのだろう。



 いわゆる特許は明確には無いのだが、良識に基づいた不文律として発明品には一定の対価がしばらく支払われる。


 それでも五年くらいだろうか。


 一定の対価は1%くらいか。


 馬車に取り付ける板バネは爆発的な広がりを見せて、今や新造されるすべての馬車、荷車に板バネが使用され、結構な額がサイカーティス商会に入っているようだった。


 中でも直接開発を手がけたグルミエ工房製はブランド力をもって人気があつまり、渋面の多いグルミエ親方もニヤニヤしているように見える。


「オレの本分は武器鍛冶だ!」


 そう主張する親方だが、武具の需要が低迷しているとはいえ、そちらも僕の霧断丸やウェズレイのエクスターミネーターのおかげで、やはり人気が集まり今や最長半年待ちとなっている。


 ニヤニヤしてるだろ、やっぱ。



 人口増加にあわせて主都の開発範囲もどんどん増大していき、平時でもあることから城壁の工事は先送り、設置予定地は外へ押しやられ、このままで行くと総延長がやばいことになりそうだった。


 さすがにヌクレヴァータまでは行かないが、王都の三分の一に迫る規模の都市が徒歩で三日ほどの位置にできるのは、この世界では異常だろう。


 とはいえまだ半年なので、掘っ立て小屋が立ち並び、大掛かりな建物は建造中というところが多かった。


 拡張された市街地は、綿密な都市計画によって区画整理されており、碁盤目のような町並みは完成時には、ともすれば無機質な印象を生まないか心配になるほどだ。


「御心配には及びませんよ、メルレン様。暮らす人々の賑わいと息遣いが街に彩りを与えることでしょう」


 老領主といった貫禄のあるカーマインさんはそう言う。


 街づくりは大変ながらもやりがいを感じるらしく、一層きびきびと動き回っている。


 このままでは僕は埋没してしまう。


 まああんまり目立ってもよくないのだけれど、お飾りの立場もなんだか落ち着かない。


 なんか内政チートできるようなネタはないかと思って街に出かける。



「メルレン様~!」


 アネカだ。


「やあ、アネカさん。宿は順調ですか?」


「おかげ様で職人さんの長期滞在や、商人さんの逗留が多くていつも満室です!メルレン様は今日は視察ですか?」


「そんなところですね。なにか困っている話があったり、聞いたりしませんか?」


「困ったことですか?特にないと思います」


「そうですか。アネカさんは買出しですか?」


「そうです!宿の建物もまだまだ裏手が仮作りなので、職人さんが忙しくて来れない時はお父さんが暇を見つけてレンガ積んでるんですけど、足りなくなっちゃったので注文しに行くんです」


「ほ~う」


 レンガか。これは何かネタのニオイがするな。



 アネカにくっついてレンガを扱う店に行く。


 建材屋みたいなところかと思っていたら、ズバリのレンガ屋だった。


 考えてみれば建物といえば仮設っぽいのは板張りだが、ほとんどはレンガ積みだ。


 または石積みになる。ちなみに王宮は石組み、レンガ積み、場所によっては大理石張りだ。


 自然石を切り出したり、形を見て組み合わせる石組みよりはレンガ積みの方が規格品であるために想定された性能が出る。


 原料の粘土などを型に入れて窯で焼き固めるものが多い。


 ここで問題点がある。


「こりゃ宿屋のお嬢さん、すいませんねえ、ちょっと原料がまだ届かなくて手持ちの少ししか無いんですよ」


 苦笑いのレンガ屋の親父。


 建築ラッシュになると、粘土の精製や薪の調達、レンガ作成などの各工程で不足が出ると渋滞してしまう。


 これがたかがレンガとバカにはできない。


 森林の乱伐や原料を求めてあちこち掘り返すことで文明が衰退することもあるのだ。


 メソポタミア文明やインダス文明はこれが原因という説もあるらしい。


 だからといって僕は日本の木造建築についてのノウハウも知らないし、代替素材もポンと思いつくわけではな…


 あ?


「コンクリートって作れたかな」


 ぼそっともらした僕にアネカとレンガ屋は怪訝な顔だ。


「コンクリートってなんですか?」


「あ、ああ、いえいえ」


 慌てて誤魔化しながら近代のものではない古代コンクリート、いわゆるローマンコンクリートの製法を記憶から掘り起こす。


 カラカラ浴場やパンテオンにも使われていたローマンコンクリートはぶっちゃけて言うと消石灰と火山灰から作られている。


 ジオポリマーと呼ばれる反応で形成されるため近代コンクリートよりも耐用年数が長い。


 でも鉄筋が入れられないため、大きな建造物を作るには技術と試行錯誤がいるだろう。


 何やら考え込んでブツブツ言い始めた僕を二人は怪訝な顔で見ていた。



「カーマインさん、いますか?」


 商会を訪ねるとカーマインさんは執務室にいた。


「これはメルレン様、いかがいたしましたか?」


 立ち上がって礼をするカーマインさんを手で制しながら訊ねる。


「えと領内、国内、それから比較的距離が近くて調達可能な火山灰についてリストアップしてください」


「火山ですか?」


 やはり怪訝そうなカーマインさんだったが、すぐに距離、ルートからいくつかピックアップしてくれた。


「これは現物入手を御希望ですか?」


「はい、量はそれぞれ穀物袋に一杯くらいで構いませんので、早めにお願いします」


「承知しました。各方面の商人に手配します」




 ひと月ほどが過ぎ、灰が届いた。


 この間に僕はレンガ屋の親父にレンガの型枠を譲ってもらい、施工屋から漆喰の原料になる消石灰を貰ってきた。


 一昔前は運動会のコース引きに使われるラインカーの中身で有名だったが、今は中性の炭酸カルシウムに変わっている。


「さてと」


 当然コンクリートの打設はもちろん、作成の経験も何もない。


 ただ何かの本で「古代コンクリートが近年見直されている」的な記事を読んだ記憶があるだけだ。


 アルミ系バインダーがあればわかりやすいらしいが、何に含まれているのかすらわからん。


 ローマっぽいやり方で試行錯誤するのみだ。


 この頃になると僕が何か始めたのも知れ渡り、みんなかわるがわる覗きにくる。


 中でもアル君は興味津々だ。


「要するに代用レンガを作ろうというのですか?」


「そうですね。当面はレンガと同じように使うのがいいと思いますが、製法を応用すればこれで大きな建物を作ることができるようになるかもしれません」


「これも東方の国の技術ですか?」


「う、うん、まあそうです」


 レンガ不足に対してのコンクリートブロックという僕の回答にもうひとつ納得しかねている様子の顔だったので、


「この代用レンガのレンガとの大きな違いは焼かないということです。漆喰と同じようなかんじで、乾燥すると固まりますが、熱にも強く、耐久性や堅牢さも充分あります」


「焼かない、とすると燃料に使う木材が削減できるのですね」


「正解、オマケに煙による空気の汚れや苦情も減らせて、費用も抑えられるね」


 アル君は顔を輝かせた。


「ではこれを広めれば木材の消費や森林の伐採が減らせますね。それに技術が広がる前なら独占的な権益が」


 あ、アル君がカーマインさんのカラーに染まっていく。聞かなかったことにしよう。


 というか、もともと商家の出だからこっちが本当のアル君なのかもしれない。


 アル君のお父さんも、今やサイカーティス商会傘下の一大勢力となっている。



 配合や加水率を細かくメモしながら、出来栄えを比べていく。


 火山堆積物には当然地域や地中の成分によって中身が大きく変わる。


 ローマンコンクリートに近いものがいきなりできるとは限らないのだが、


「うーん、これでバッチリな気がする」


 結構後半に届いた灰を使った配合で、充分な水中硬化、乾燥後の緊密さが得られた。


 対候性や経年劣化の検証が必要になるが、当座これで充分な建材になるような気がする。


「灰のサンプル11番か」


 メモを片手にカーマインさんのところに行く。


 この灰の入手に障害があったかどうかを聞くためだ。


「11番ですか?」


 カーマインさんの反応はやや微妙だ。


「なにかまずいことでも?」


「いえいえ、なんとも因果なことだと思いまして」


 カーマインさんは苦笑している。


「実はその11番の灰は帝政マガニア国内のとある火山の灰になります。活動は比較的活発なため、入手は容易で費用も運搬費しか発生しません」


「おお、いいことです」


「その火山というのはほんの数年前に忽然と現れた火山で、正式な名は無く俗称なのですが『シーリア火山』と呼ばれております」


 あー、なるほどー。


 リュタンが作っちゃった火山かー。そりゃ確かに因果としかいいようがないわー。


 文字通り火山のネタを掘り返すことになると、リュタンはまたヘコむのかな。


 それとも一部とはいえ有効利用の道が見つかって案外気を取り直すかもしれないな。


 と、ここで僕の実験遊びは一応終了し、一応マル秘扱いでレシピをカーマインさんに渡して再現テストと量産化のための準備に入るように指示しておいた。



 後日報告がきて、レンガ屋の親父が商会に雇用されて工房ごとコンクリートの開発工房になることで合意に達したとあった。


 カーマインさんの基本手法って合併だよなあ。


 


 『メルレンには開発の仕事をやらせよう』


 以降そんな雰囲気が醸成されてきた。


 板バネ、戦車、コンクリート(通称メルレンガ)と一応の実績を上げてきたので、新産業とか開発品を思いつけ、という随分乱暴なやり方だ。


 一応はカーマインさんから「東方の島国の文化や産業、製品でメルレン様が覚えておいでの物のうち、我が国でも応用が利きそうなことがありましたらお教えください」と言われた。


 事務仕事よりはよほど楽だ。


 まだ仮住まいなのだが、伯爵様専用執務室で僕はシャープペンと上質紙でこれまでのことを書き綴ったり、少しは内政の足しになりそうなものがないかと考えを巡らせる。


 が、考えるほどに出てこない。


 さながらクイズ番組を見ている方は「それは答えアレだろ!?バッカだなーコイツ」と思っても、いざ解答席に立つとテンパってなかなか答えられない様子に似ていた。


 いや、似てないか。


 いつものようにものすごいスピードでメクラ判を押してお昼ご飯の少し前にはアイデア探しとか遅筆の漫画家みたいな言い訳をして町をぶらつく。


「お頭はさすがに頭もいいんだねえ」


 いや待てテスカよ、なぜにお前はここにいる。あと、


「お頭って呼ぶのはやめてください」


「じゃあメルレン様、伯爵様…あっはっはっは!ガラじゃないって!」


 もうこのやり取り飽きてきた。


 クーリアは野盗団もとい、ラトロード騎士団の編成に忙しいらしく、慣れない正装に身を包み、旧ラトロード方面隊との合同訓練に明け暮れているらしい。


 自分達のねぐらは簡易的に出来上がり、家族持ちは別に屋敷の手配をしている。


 テスカはクーリアの配下の中でも最もガラの悪い百人隊を率いていたため、一時的に任を解かれゴロツキ達に正規兵の規律を叩き込んでいる間は暇なのだそうだ。


「テスカは正規兵の規律とやらは覚えなくていいんですか?」


「アタイはいらないよ。あいつらもさあ、アタイといたらいつまでも厄介者扱いされるだろ?ちゃんとまともな仕事についてさ、アタイは密偵でも殺し屋でもなんでもできるしさ」


「私は国内でまで謀略やる気はないですよ?」


「バルディスはキレイな貴族の国なんて言われてるけどさあ、結構中ではぐちゃぐちゃしたところもあるんだよ?王様がポックリ逝ったりしてごらんよ、国中から膿が吹き出るってもんさ。オマケに戦争があっ


という間に終わっちまっただろ?権力欲しいヤツは国内で陰に隠れた戦争しなきゃのし上がれないじゃないか」


 この女性も見かけによらずちゃんとわかってるなあ。苦労してんのかな。


「お頭、今アタイの顔見て失礼なこと考えただろ」


「滅相もありません」



「しかしこの新型馬車ってのはスイーっとした乗り心地だねえ」


 板バネなのでまだまだ硬いのだが、荷馬車と人間を乗せる馬車ではバネの硬さを変えて乗り心地はまずまず追求されている。


「こうやって椅子にクッションを置くと快適でしょう」


「そうだねえ、こんな王侯貴族みたいな馬車に乗る日が来るとは想像もしなかったよ」


「いちおう私は貴族なんですがね」


「あっはっは!そうだったそうだった。これだけ楽だと乗りなれないヤツでも遠くまで行けるねえ」


 まあ確かに交易商人や旅をしなければならない人間というのは限られる。


 生まれた町近辺から一歩も出ることなく一生を終える方が多いかもしれない。


 大型の乗り合い馬車もあるのだが、遠方に用事があることなどごくごく限られる。


 嫁に行った娘と孫の顔を見に行く、反対に里帰りするなどなど。


 買い物に自分で遠くまで行くよりは、商店で取り寄せたほうがよっぽど安い。


 会社があって転勤するわけでもない。


 いわゆる旅行など中々する機会もないし、交通手段もとぼし…


「お頭どうしたんだい?口あけて馬鹿面してさ。せっかくのいい男が台無しだよ?」


 交通手段に今乗ってるじゃんね!


 旅行、旅行かー。平和になったら生活は安定傾向に向かって、復興に伴って金も動く。


 となれば富む人から順繰りに回っていき、民衆も娯楽に目が向く。


 旅行はいいかもしれない。


「おーい!御者さん、このままサイカーティス商会までやってください」


「お?いい顔になったねえ。お頭って実は番頭さんより商売好きだろ」



 商売は商品を生み出すハードなものと、サービスを生み出すソフトなものがある。


 前回はコンクリートブロックをなんとか商品化に漕ぎつけた。


 今回はソフトな方だ。


 思いついたサービスは「パッケージツアー」だ。


 遠隔地の観光資源と定期的な契約を行い、安定的に観光客を供給することで価格を低減してもらう。


 これに観光用に量産する大型板バネ馬車を輸送手段としてあてることで産業も刺激。


 そしてある程度の新設ラトロード騎士団員を護衛につけることで、騎乗技術、護衛任務による演習効果、集団行動による規律の学習など得るものがある。


 僕は企画書を作って、プレゼンすべく候補地の選定に入った。


 この企画会議に参加したのは、僕、カーマインさん、ウォーデンス氏(アルの父)、レイノルズ氏(アネカの父)、副官権限でサラ、主席内政官としてネヴェ・バンドワールだ。


 しかし観光旅行というものが一般的でない、この世界の面々にそれを説明するのに一苦労。


「ねえメルレン、わたくし達にすら理解するのが難しいものを一般の人々にどうやって説明するのかしら?」


 ぐぬぬ。サラに言われてしまった。


 一々御尤も。


「これは視察を兼ねて観光プランを組んで実際に体験してもらうのが早いかもしれませんね」


 お試し、というヤツだ。


 まずはどんな観光資源があるか、候補地を実際に見てパッケージ内容を作り、現地で交渉していくつかにまとめる。


 料金の設定をして収支をシミュレートする。


 GOが出たら、たとえば店舗の上客や御得意様、多少生活に余裕のある層に「日頃の感謝」的なプレゼントで体験してもらう。


 それらの評判を踏まえて修正して商品化する。


 ゆくゆくは距離や宿泊施設グレードによって廉価プランから豪華プランまで揃え、観光が一般化して個人でも旅行に行く人が増えれば、旅客業や観光産業などが活気付き、各都市の名産などをピックアップす


ることができ、土地の個性が際立つとともに交通網が整備されるだろう。


 村おこし、町おこしなんてものもできるといいね。


 しかしながら最初は簡単に観光開発できそうな、風光明媚な場所を中心にパッケージングしたほうがいいだろう。


 イメージもしやすいし、現在あるものをまとめるだけでボリュームも期待できる。


「ピアーズ候領でしょう」


 西部海岸沿いの相当域を占める、バルディス内でも有数の海洋立地であるピアーズ候爵領。


 豊富な海の幸は主に加工品として王国内でも多少は流通しているが、鮮度の高いものは当然地元でなければ味わえない。


 おまけに標高2000mほどの活火山があり、緩やかな活動を続けていて、降灰などの被害はあるものの豊かな資源を与えてくれていた。


 肥沃な土地、そしてなんといっても温泉である。


 火山にほど近い場所ではいくつもの温泉が湧き、近隣住民は好んで利用しているそうだ。


 漁港が近く、温泉が近く、そして交通の便の良い場所は。


「北部の海運都市パドバを選定したいと思います」


 僕は貼られた地図にグリグリと赤丸をつける。


「貿易港として有名ですが、漁港も大きく水揚量はバルディスでトップクラス。新鮮な海産物、温泉、そして海。充分なアピール力があります!」


 思わず熱弁すると、サラはボソっと


「メルレンて魚好きよね。あの生で食べるのはわたくしはどうも馴染めないわ」


 ベニマスのカルパッチョくらいしか食べたことないくせに何をほざきやがる!


「魚の生食は本来海の魚に適したものです。しかも鮮度と冷蔵技術が肝心です!あとはリュタンさんが持ち帰ってくれた酵母を使って試作中のソイ・ソースが完成の暁には海岸地帯ではすべからく刺身定食が名物となるに違いありません!」


 刺身定食について熱弁をふるう僕に会議参加者達は引き気味だった気もするが、強権を発動して(?)醤油の完成を待って港町パドバツアーが行われることになった。

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