暗闇からの来訪者ー番外編ー最終章
「取った。取ったぞおおおおおお!良くやったマイネルピッガー、俺が見込んだ通りだ。流石俺、流石俺の瞳もう決めた俺は一生お前を疑わないぞ。赤なら赤、青なら青と信じ続けるぞ」
マイネルピッガーの覚醒、ダレンシアンの画策によりレースは大荒れとなった。飛び交う罵声とハズレ馬券。場内は騒然となっていた。当たり券の配当が表示された時、さらに場内は騒がしくなった。複勝(買った豚が3位以内に入れば当たり。しかし配当が安い)以外の馬券が全て高配当であったのだ。もちろんマルが買ったマイネルピッガーの単勝も高配当である。
「うおおおおお、あれ、確か俺」
豚券は買った金額分配当金が倍になるのである。マルは一番安い紙幣で買ったため、オッズの金額が10倍になるのである。
「ききききたあああああああ。やった。元あった金額をはるかに超えている。よしよしよし。このまま豪遊と行きたいところだが、ここは一度換金した大金をサナエに見せて自慢してやろう。そして、指をくわえて待っておきなと言って夜の街に遊びに行ってやる。うん、よしそうしよう」
たった1枚の最低価格の紙幣が最高価格の紙幣10枚に化けて返ってきたのだ。キャラが崩れ、女性10人に聞くと9人に生理的に無理と言わせるほどの有頂天になるのも無理はない。ちなみに残りの1人は異性として見れないと言う。
「うふふふ」
大金を大事にポケットに収め、宿の帰り道で襲い来る数々の欲望と強盗と戦い続けた。途中、あれ隙の第4期フィギュアコンプリートセットに心と財布を持つ手が動きそうになったが、サナエの悔しがる顔を見るためなんとか打ち勝ち宿に辿りついた。
「おーい見ろよこれ。この大金。これ俺が稼いだんだぞ・・・・・・何これ?」
両手で札を扇形に開きドアを蹴り開けたマルの眼前には、椅子に座り短剣を持っているサナエとワイヤーでぐるぐる巻きに縛られ頬を腫らして眠っている少女がいた。
「あっすいませーん部屋間違えました」
異様な光景にマルは自分の瞳を疑った。