第7話 目覚めの森
どもども〜☆甘奈っス!
前回、けっこうヤバいとこまでいっちゃったんだけど……今回はその後の話っス!
森の中で目が覚めたら、なんか意外な展開に……?
ひとまず、ほっこりタイムはじまるよ〜
甘奈が目を覚ましたとき、揺れる視界の中に見えたのは、森の中を進む玉の背中だった。
「え……? あれ……?」
「起きたか」
低く落ち着いた声が、すぐ背中越しに聞こえた。玉は甘奈を背負いながら、足音を立てずに歩いている。
「ちょ、ちょっと! どういう状況なの!? あのあと、ララちゃんのお母さんは!? 他の人はどうなったの!?」
「落ち着け」
玉は少し語気を強めた。「お前は魔力を使い切って倒れた。無理をしすぎだ。命を落としていた可能性だってあったんだぞ」
その言葉に、甘奈は胸の奥がズキリと痛んだ。
「……でも……」
「それでも助けたかった……」
玉は少しだけ歩みを緩めた。やや間を置き、ぽつりと短く言った。
「……強くなれ」
その一言に、甘奈の中の何かが、静かに動いた気がした。
そのとき、後ろから声がかかった。
「皆、すごく感謝してましたよ」
甘奈ははっとして振り向く。
「ヤーラくん!? なんで……村に残ったんじゃ……」
後ろから追いついてきたヤーラは、甘奈の学生バッグを両手でしっかり抱えていた。
「僕がいても、集落の復興にはあまり役に立たないし……とりあえず、街まで一緒についていかせてもらおうかと思って」
「ララもすごく喜んでました!もちろん皆を救えたわけではないけど……みんな、甘奈さんに“ありがとう”って」
「……そっか……」
その言葉に、甘奈の胸の奥がじんわりと温かくなる。誰かの“ありがとう”が、こんなに嬉しいなんて。
玉は深く息を吐いた。
「少し回復した俺のMPも、ほぼ使い切ってしまったからな。街までテレポートできるまで、少し休むぞ」
森を抜けた先、陽の光がきらめく水辺に三人は腰を下ろした。小鳥のさえずりと水音が、戦いの余韻を遠くに押しやってくれる。
甘奈は木の根元にもたれた途端、すぅっと寝息を立てた。
焚き火の準備をしながら、ヤーラが玉に尋ねる。
「これから……どうするんですか?」
玉は川の水で顔を洗い、静かに答えた。
「セリオス王国の王に会う。……予定よりだいぶ遅れたがな」
「えっ、王様……!? 知り合いなんですか!?」
「そうだ」
それ以上語らず、玉はちらりとヤーラを見やった。
「街に着いたら、お前はどうする? 知り合いはいるのか?」
「そ、それは……」
ヤーラは言葉に詰まり、視線を落とした。細い手が、火種の枝をぎゅっと握る。
そのとき、甘奈がむくりと起き上がった。
「……んぅ……なんかさー、お腹すいちゃったかも」
「目覚めの第一声がそれか」
玉があきれたように言う。
ヤーラは苦笑しながら、串に刺した川魚を焚き火の上に置いた。
「焼けたら食べましょう。さっき玉さんが、素手でバシャッと……すごい勢いで捕まえてましたよ!」
「えっ、玉が……優しいとこあるじゃん」
甘奈は驚いたように玉を見たが、玉は知らん顔で背を向けたまま、黙々と魚を焼く火を見つめている。
焚き火の上でパチパチとはぜる音と、香ばしい匂いが、しばしの平和を彩っていた。
──その先に、王との出会いが待っているとも知らずに。
てか、あのときほんとに死んじゃっててもおかしくなかったんだよね……まじコワ。
でも、みんなが「ありがとう」って言ってくれて、ちょっとだけ自信ついたかも……。
次はどんなヤバめ展開が待ってんのかな〜? また読んでくれると嬉しいッス♡




