表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
58/67

第53話 知的イケメン?できあがり~!

やっほ〜甘奈だよー!


今回はね〜完全に「箸休め回」ってやつ?


……いや、だって気になってたんだよね、あの人のヒゲとか眉とか髪とか。

やっと整えてあげられて、あたし的にすっきり〜!

目の前には、重苦しい空気を放つ椅子に腰掛けたエルディス。


「エルディスさんじゃん! 行方不明って聞いてたよ?」


その言葉に、彼は露骨に顔をしかめた。


「……異世界の娘か」

そう言うと、恨めしげに玉をにらむ。


「じゃあ、玉の待たせてる人って……」

「そうだ」

玉は少し意地の悪そうな顔で答えた。


「僕たち、外で待ってたほうがいいんじゃないですか?」

「だねー」

気を使ってか、扉へ向かおうとするヤーラと甘奈。だが玉がそれを引き留める。


「――待て」


二人の足が止まる。ヤーラはエルディスの方をチラッと見ると小さく身を震わせた。

「……やっぱり僕、外で待ってます!」

一礼して、そそくさと部屋を飛び出す。ヤーラはエルディスが苦手なのかもしれない。


「……逃げたか」

玉は追い止めもせず、当然のように受け流した。


エルディスは小さくため息をつく。

「話は先程で終わったはずだ。帰らせてもらう」


立ち上がろうとしたその袖を、甘奈ががっと掴んだ。

「!」

エルディスは思わず目を見開き、驚いたように甘奈を見る。


「……ねぇ、玉と話し終わったなら、あたしからもちょっといい?」

上目遣いで見上げられ、エルディスの顔が強ばる。


「ずっと気になってたの!」

「な、なにを言い出す……!」

その瞬間、エルディスの頬に朱が差した。

玉もわずかに眉が動いた。


だがそんな二人を気にすることなく、甘奈は小さなバッグから化粧ポーチを取り出し、得意げに電動シェイバーを掲げた。

「じゃーん!」


「……」

一瞬の沈黙。


「本来は眉毛を整えるやつなんだけど……魔力にあてられたせいか、電池もなくならないし、結構なんでも剃れちゃうんだよ! しかも痛くないの。すごくない?!」


ブイィィィィ……!

軽快な音に、エルディスは椅子を引き、顔を強張らせた。

「な、な、な、なんだそれは!! 俺を殺す気か?!」


「痛くないって言ってるじゃん! ほら」

甘奈は自分の頬に軽く当ててみせる。


エルディスは唖然とし、しばらく固まったが、やがて観念したように椅子へ戻った。


「ほらー、痛くないでしょ?」

甘奈は彼の顎へシェイバーを当てる。


「近づきすぎじゃないか?」

玉が甘奈の隣に立って、時折そんな言葉を投げ掛ける。


「ちょっと黙ってて」

甘奈は振り払うように言い、髭を剃り、眉を整えた。


さらに髪をじっと見つめると、

「んー……ここも重たいなぁ」


彼女は指で髪をひとすくいつまみ取り、そこにシェイバーを当てる。

ブイィィィィ……と刃が震え、毛束がざくりと落ちた。


またひとすくい、そしてもうひとすくい。

最後に手櫛でざっと整えた。


ぱっと見れば素人仕事で不揃いだが、無造作ヘアに見えなくもない。


「変わったじゃないか……」

玉が思わず声を漏らす。


「でしょ? でしょ?」

甘奈はにんまり笑い、ポーチから折りたたみ鏡を取り出してエルディスに差し出した。


恐る恐る鏡を覗き込んだ彼は、しばらく動かなかった。

指で眉をなぞり、顎を撫で、髪を確認する。

「…………」

いつしか、彼は自分の顔に見入っていた。


そのことに気づき、はっと顔を上げる。

甘奈と玉の視線がこちらに注がれていることに気づき、耳まで赤く染めた。


「し、失礼する!」

慌てて立ち上がり、足早に部屋を出ていこうとするが


「ちょっとちょっと! 鏡返してよー!」

甘奈の声に、エルディスは机に鏡を置き、咳払いをひとつ残して去っていった。


甘奈は鏡をぱちんと閉じてポーチにしまいながら、にっこり笑う。

「いやー、ずっと気になってたから、すっきりしたー!」

そう言いながら落ちた毛束を軽く集め拾い上げる。


玉はこめかみに指を当て、深いため息を漏らした。

「……全く、お前は人の都合なんてお構いなしだな」


甘奈はじっと玉を見て言った。

「その台詞玉には言われたくないんだけどー」


「……」

ってことで、今日は軽めにお届けしました〜。

次は久々にピケ(女魔王)が出てくるかも……!?

今度は一気にシリアスに行く予感しかしないんだけど〜


ありがとうね〜!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギャル ギャグ パッシュ大賞 ネトコン13
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ